俳優であり表現者でもある窪塚洋介がプロデュースするゴルフウェアショップ。それが、大阪・西区靱本町にある「8G SHOOT」だ。
Shift Cは、そもそも「ゴルフだけは避けてきた」と公言してきた窪塚氏が、あえて立ち上げたブランドであるという点、さらにコンセプトの一つに「サステナブル」を掲げていることに興味を惹かれた。そこで、カルチャーの香り漂う落ち着いた住宅エリアに佇む店舗を訪ね、店長の堀之内翔大郎さんに話を聞くことができた。店長に就任してまだ半年ながら、プレイヤーとしても、ベストスコア78という確かな実力を併せ持つ人物である。

8G SHOOTは、従来のゴルフウェアが持っていた保守的でクラシックなイメージを大胆に刷新し、ストリートカルチャーや音楽、アートの文脈と接続した次世代のゴルフスタイルを提案している。ゴルフを単なるスポーツではなくライフスタイルの一部として捉え直すことを掲げ、ウェアはプレー中の機能性を保ちながら、街中でも違和感なく着用できるデザインが中心だ。ビッグシルエットやグラフィック、色使いにはストリートファッションの要素が色濃く反映され、従来のポロシャツやスラックス主体のスタイルとは明確に一線を画している。

堀之内さんも、当初はモックネックに対して「正直ダサい」と感じていたというが、一度袖を通すと、その快適さに驚き、気づけば何枚も買い足していたという。
ゴルフは想像以上に身体を使うスポーツである。
以前はラウンド後に強い疲労を感じていたが、現在は同ブランドのウェアを着用することでストレスや疲れが大きく軽減された。さらに、一着のウェアを製造する過程で約14本分のペットボトルが再利用されている※と知り、「これはすごい」と素直に感心したとも話してくれた。その言葉からは、機能性と想いが連動したプロダクトへの愛着を感じとれた。
ゴルフの素人である筆者にとって、特に腑に落ちたのは店名の由来だった。
「8G」は「エイジ(年齢)」を意味し、「エイジシュート」とは自分の年齢以下のスコアでラウンドすることを指すゴルフ用語。たとえば70歳で69を出すというプレーは、専門知識がなくともその困難さが理解できる。そこでは単なる技術だけでなく、長く健康であり続ける身体そのものが問われる。つまりこのブランドにおける「サステナブル」とは、環境配慮にとどまらず、人間の身体や時間の在り方にまで接続された概念なのだった。
加えて、ショップのスローガンには「enjoy golf」とあり、正面から真っ直ぐ、健康にゴルフを楽しむ人を応援する場所として店舗を位置付けている。

また、窪塚氏自身のカルチャー的背景、つまりレゲエをはじめとする音楽や「ストリート」と括られる多様な遊びやファッションに根ざした自由な感覚が、ブランドの世界観に影響を与えており、「型にはまらないゴルフ」という在り方として一貫している。氏の「ゆくゆくは裸足で歩けるコースをつくりたい」という言葉からも、それが単なるファッション提案にとどまらず、ゴルフというスポーツそのものの再解釈へと向かっていることが感じられる。
ショップやプロダクトは、若い世代やこれまでゴルフに縁のなかった層にもオープン。ゴルフ場と都市、プレーと日常の境界を緩やかに横断していく。結果として「8G SHOOT」は、ゴルフウェアの枠を越えたカルチャーブランドとして認識されつつあり、日本発で新しいゴルフ文化の一端を担う存在へと、着実にその歩みを進めている。
8G SHOOT
https://www.8gshoot.com
https://www.instagram.com/8G_SHOOT


※500mlペットボトル換算
