Contents
サステナブルファッションを楽しむ人が集う場を作りたい!その思いから始まったサステナブルファッション講座「Shift Club」。その第一回目が、7月24日(木)に開催された。Shift Cユーザーのコミュニティとして立ち上がったこの企画には、アパレル関係者から学生まで、日々の生活で自分らしくサステナファッションを実践する人たちが、会場とオンラインで約100名が集まった。

第一回の登壇者は、Shift Cのエシカル評価を担当している世界最大級のエシカル評価機関Good On Youアナリストの角江典子さんとShift C編集長の浦田。
角江さんは、イタリア・ローマから中継で登壇。ヨーロッパで進められている法規制やブランドの姿勢、一般市民の暮らしにサステナブルファッションがどう浸透しているかなどを、長年ヨーロッパに暮らす角江さんならではの実感で語った。
Shift Cの評価とその裏側を紹介
まずはShift C浦田から「Shift Cとは?」という紹介とともに、エシカル評価の詳細について紹介した。
普段Shift Cを使っていて、「意外に評価が高くて驚いた」「思ったより低くてショック…」などと思ったことはないだろうか? その評価の仕組みを深掘りした。
Good On Youでは、1ブランドあたり「地球」「人間」「動物」の3つの軸で最大1000の項目をチェックして評価をしている。対象となるのはブランドがサイトなどで一般公開している情報だ。フェアトレード認証やGOTS認証といった国際的な認証など第三者機関の情報も参考にしている。
また、EUの基準に則り売上や従業員数の多い大手ブランドと中小ブランドでは、情報開示の難易度が異なるため、評価基準も異なる。
「地球」の評価軸では、素材はもちろん、製造過程における温室効果ガス排出の削減や、水・化学物質の管理といった服が作られてから役目を果たした後まで、「サプライチェーン全体」が評価の対象とされている。
「人間」の評価軸では、ブランドの従業員だけでなく、原料の生産や製造に関わる人々の労働環境も評価対象に。適正賃金の支払い、ジェンダー平等、障がい者雇用などDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)的な視点も含まれる。
また、賃金について、Good On Youは各国の政府などが定めている「最低賃金」はあえて基準にしていないという。なぜなら、最低賃金と生活可能な賃金の間に、2倍近いギャップがあることも少なくないためだ(*1)。
「動物」に関する評価では、動物に負荷をかけない方法で採取されたウールやダウンなど、動物性素材を使う場合は責任ある調達がされているかをチェックしている。
また生活者の目線に立ってだれもがアクセスできる情報、つまりブランドによる公開情報をレーティングの対象としているため、サステナビリティに真摯に取り組んでいても、取り組みを公開していないと反映されないというのも重要な点だ。もしエシカルな視点で選んでいたブランドの評価が高くないケースがあったとしたら、Shift Cのブランドの評価ページの応援ボタンから「もっと知りたい!」という応援の声を届けてみよう。
ヨーロッパで進むサステナブルファッションと修理文化

続いて角江さんからヨーロッパを中心にグローバルのサステナビリティの現状についての解説があった。
グローバルの法整備
まず世界の法律は大きく3つの分野で進んでいるという。1つ目はサステナビリティ情報の開示…