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100%土に還る、循環型のファッションブランド「シンクスアース」
「Syncs.Earth(シンクスアース)」は、100%土に還る服を作る日本のアパレルブランド。染色をしないピュアな天然素材を使用し、縫い糸には綿糸を使用したノンケミカルな製造により、すべての製品を土に影響なく還す事ができる。また、生産過程で出る残布をすべて回収し、自社管理農園の土に還元することで、生産過程でのゼロウェイストを実現。さらに、オーガニックコットンの畑から生地になるまでの過程をトレーサブルにすることで、持続可能な社会の実現を目指している。
「循環購入」を選択すると、通常の2/3の価格で製品を購入でき、不要になった場合はブランドに返却すれば資源循環される。まだ着られる状態のものは再販され、汚れたものは天然の藍で染めることで、新たな価値を生み出している。
「MicroRib T-Shirt」は、細かなリブ構造で作られた上質なオーガニックコットンのフライス生地を採用。柔らかく伸縮性があり、心地よい肌触りが特徴。薄すぎず厚すぎない素材感で、主役としても、インナーとしても使える一枚。
「『究極のサステナブルな洋服は?』と聞かれれば、『地球に循環できること』と答えるでしょう。デザインを担当する澤柳氏がつくる洋服は、何十年も愛用され、最終的には微生物研究に勤しむ廣田氏にバトンパスされ、土壌へと還っていく。これを一気通貫して経営しているブランドは、世界でも例を見ないものです。また、畑を体験したい人向けにシンクスラボというコミュニティがあり、気軽に参加することができます。洋服が土に還る工程を自分の目で見ることで微生物たちのチカラを実感しつつ、それらが栄養となって栽培される旬の野菜を収穫して食べられるのは格別な体験です」(推薦者:深本 南)
サステナブルな暮らしをガイドするメディア「ELEMINIST」とのコラボ商品も販売中!
深本 南
UPDATERエグゼクティブアドバイザー/ 社会起業家 / 環境活動家。大学在学中に環境団体を共同設立。ビジネスを通じた社会貢献を目指し、2004年にファッション業界に転身。ECコンサルティングなどを経て、2020年に「ELEMINIST」を創設。現在はサステナビリティに特化した事業を多数展開。
ヒトとモノの“つながり”を大切にするユニセックスブランド「ヨーク」
日本のユニセックスブランド「YOKE(ヨーク)」。ブランド名は、「 繋ぐ」、「絆」、「洋服の切り替え布」といった意味を持ち、2018AWより「つなぐ」をコンセプトにブランドをスタート。原料→糸→生地→裁断→縫製→仕上げまでの一連の工程には多くの人が関わっており、それらが「つながる」ことでできあがるのが洋服であると捉え、「モノがヒトをつなぎ、ヒトがヒトをつなぎ、ヒトがモノをつなぐ」という思いが込められている。
前はセットインスリーブ、後ろはドルマンスリーブというデザイン。
「スビンの落ち綿と、超長綿オーガニック綿をブレンドした、スビンリサイクルオーガニック糸を使用。ミニマルで長く着用できるデザインの中に、前セットインスリーブ、後ドルマンスリーブといった異なるスリーブパターンの切断と接続による緊張感を閉じ込めたアートなTシャツです」(推薦者:福留聖樹)
福留聖樹
UPDATER SXプロデューサー。航空会社を経て斎藤久夫氏の「TUBE」でファッションのキャリアをスタート。欧州を拠点に活動した後、日本のブランドやセレクトショップに在籍。2018年にデイトナ・インターナショナルに入社。2021年からUPDATERに参加し、ブロックチェーンなどのサステナブル事業領域のプロデューサーを務める。
高度なテクノロジーとサステナビリティ「ニュートラルワークス.」
ゴールドウインが展開するコンディショニングブランド「NEUTRALWORKS.(ニュートラルワークス.)」。自然素材やリサイクル素材など、地球環境に配慮した「グリーンマテリアル*」を積極的に採用し、できる限り無駄の少ない製造工程の推進、永く愛用出来る耐久性とミニマルなデザインを追求している。また、製品のロングユースを推奨し、すべての自社製品に対して修理・回収サービスを行っている。
*リサイクル可能な繊維、成長が早い植物を原料とした繊維など環境への負荷をできる限り抑えた素材のこと。
「MXP スタンダードショートスリーブクルー」の一部素材には、宇宙船内服にも採用された消臭繊維「マキシフレッシュ」を使用しており、この消臭機能は洗濯するたびに復活する。クリーンかつミニマルなデザインで、日常のさまざまなシーンで活躍する一枚。
「ゴールドウィンが手掛ける『NEUTRALWORKS.』のTシャツは、ユニセックスのゆったりとしたシルエットかつ、動きやすさを考慮した縫い目の少ない丸胴設計で、着用時のストレスが一切ありません。また、消臭機能がある『マキシフレッシュ』素材を使用しており、プライベートでも仕事でも臭いを気にせず着られるのが嬉しい。さらに、UVプロテクト(UPF50+、紫外線カット率95%以上)機能付きなので、日差しが強い夏場でも安心です!」(推薦者:藤井由香里)
竹100%のテキスタイルから生まれるものづくり「テイクス」
「takes.(テイクス)」は、『竹を使った素材で人々を健康に』という思いから生まれたブランド。すべてのアイテムに竹100%の TAKEFU(竹布)を使用しており、触るとじんわり温かく、柔らかいのが特徴。『人の身体にとって重要な皮膚に接する洋服は、質の良いものでなくてはならない』という考えから、メイド・イン・ジャパンのオリジナル素材を糸から開発している。製造から輸送、販売に至るまでのすべての工程で、プラスチックの使用をできるだけ避け、縫い糸には土に還ることができる綿糸を使用。
Shift Cブランド紹介
「元々竹が持つ抗菌作用から医療用ガーゼのために開発されたという『TAKEFU(竹布)』と、オーガニックコットンをミックスした素材で、吸水性・吸湿性・保温性に優れているTAKES.のTシャツ。消臭性と抗菌性も期待できる優れものです。竹という言葉からは想像できないほど柔らかく、軽くてとても着心地が良いです。身に纏っていてこんなにも気持ち良いTシャツがあるのかと驚いたほど。何度洗濯しても型崩れしづらいので、永く愛用しています」(推薦者:藤井由香里)
藤井由香里
ライター/編集者。京都出身、東京在住。環境問題や日本の文化、ものづくりの背景に興味関心を持つ。2022年に独立し、フリーランスのライター・編集者として活動中。Webや紙など媒体を問わず、幅広い分野で取材・執筆・編集を行う。
オーダーメイド&生涯保証で、永く寄り添うTシャツブランド「エイジ」
90年以上の歴史を誇る縫製工場が手がける無地 T シャツ専門ブランド「EIJI(エイジ)」。世界最高峰のオーガニックコットン「アルティメイトピマ」を100%使用し、糸作りから縫製まで、すべての工程を大阪で行っている。EIJIの大きな特徴は、オーダーメイドTシャツが作れること。細かな要望にも丁寧に答えてくれるため、自分にとって最高のTシャツが必ず見つかる。さらに、すべての商品には生涯保証が付いており、縫製のほつれや襟袖のヨレ修理から、穴あきや色落ちなどの高度な修復まで、可能な限り対応している。
「クルーネックTシャツ」は、世界最高峰のオーガニックコットン「アルティメイトピマ」を100%使用。繊維の長さが38.7mmとオーガニックコットンの中では世界一長く、強度も兼ね備えた超長綿の一種。使い込むほどに肌になじむのが特徴。
「『EIJI』のTシャツは、極限まで細い糸を使って編み上げた柔らかさと光沢感が魅力。手に取って驚くふわっと優しい着心地ながら、通常の倍のハイゲージできれいなシルエットをキープしてくれます。ユニセックスの形でも、どこかエレガントな印象になるのはこの生地ゆえ。タグの後ろには製造に関わった工場の一覧が“見える化”されていて、この工場の一部が参加しGOTS認証のパイロットプログラムも進んでいるそう」(推薦者:浦田庸子)
GOTS認証についての動画はこちら。
リジェネラティブ・オーガニック製品作りのパイオニア「パタゴニア」
米国発祥のアウトドア企業「Patagonia(パタゴニア)」は、徹底したエシカルな製品づくりを行っている。1996年には、バージン・コットンの100%をオーガニック農法で栽培されたコットンのみに切り替えた。これにより、製造過程で合成殺虫剤や除草剤、GMO(遺伝子組み換え作物)の種子が使用されることはなくなった。また、原料には可能な限りリサイクル・コットンを取り入れることで、従来のバージン・コットンの使用に比べ、二酸化炭素排出量を1kgあたり82%も削減している。
Shift Cブランド紹介
「UPDATER社のユニフォーム?!というくらい、各自が思いおもいのアイテムを着ている『パタゴニア』。私の愛用はこちらの『リジェネラティブ・オーガニック・サーティファイド・コットン・ティー』。土壌や生物多様性の復活、農家の生活向上など、環境再生型コットン製品のパイオニアであるパタゴニアの哲学がこの1枚に詰まっています。短めの袖が腕をすっきり見せてくれて、ジャケットなどのインナーにも◎」(推薦者:浦田庸子)
浦田庸子
「Shift C」エディター。2007年より「エル・ジャポン」に在籍。サステナビリティやウーマンエンパワーメントを扱うELLE ACTIVE!を担当する。以前よりGood On Youを使っていた一人として、2024年「Shift C」 に参加。