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ストーリー|2024.07.16

眠っているデニムを掘り起こして活かす!Enter the Eが取り組む「デニムプロジェクト」

タンスに眠っているデニムを回収し、新しいアイテムへと作り変える、Enter the E(エンター・ザ・イー)の「デニムプロジェクト」。7月21日には1日限りの回収&試着イベントも開催する。このプロジェクトについて代表の植月友美さんに伺った。

原稿:吉野ユリ子

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普遍的に愛されているアイテムでありながら、トレンドによって好まれる色合いやデザインがガラッと変わるのがデニム。体型によってもフィット感が変わるため、多くの家で「最近履いていない」デニムが眠っているのではないだろうか。世界中からエシカルファッションブランドを集めて展開している「Enter the E」(Shift C評価:良い)で、そんなデニムを活かしたプロジェクトが始動している。履いていないジーンズ、着る機会がなくなってしまったジャケットなど、家で使われずに眠っているデニムアイテムを回収し、元の製品から着想して新しいアイテムにアップサイクルする仕組みだ。

着なくなったデニムを回収し唯一無二のデザインに生まれ変わらせる

「今年の5月からスタートしていて、回収は徐々に進んでいます。また製品もようやくいくつかの型ができてきました。お預かりするアイテムは1点1点色も形も異なるので、汎用性のあるデザインにするのにかなり試行錯誤しました」。

デニムをふんだんに使った存在感たっぷりのドレス

回収しているのはデニム生地の「ジャケット(Gジャン、ワークジャケットなど)」と「ボトムス(スカート、ジーンズ、ショーツなど)」で、大人用のもののみ。多少の傷や汚れはOKだそう。申込みフォームから申し込みの上店舗に郵送するか直接持ち込むと、後日アイテムの状態などに応じて1着につき200〜1,000円の電子クーポンがメールにて送られる仕組みだ。今のところ期限を切らず随時受け付けているという。

「事業を始めたときからリサイクルやアップサイクルは導入したいと思っていました。また以前、ショッパーの回収プロジェクトを行ったときにもとても盛り上がったので、次は服の回収をと考えていましたが、裁縫ができるスタッフも入ってインハウスでオリジナルが作れる環境が整ったので、ついに始動しました」。

デニムはサステナブルでクリエイティブなアイテム。人気復調も後押しに

デニムというアイテムを選んだのは、アップサイクルに向いているから。「デニムは強度もあるしダメージも味になるので、それ自体がサステナブルなアイテム。また色が異なっても素材に統一感があれば複数種を組み合わせることがクリエイションとしての面白みにつながる特性があります。近年Gジャンなどデニムアイテムが再注目されていることも選んだ理由のひとつです」。

異なるアイテムを組み合わせてもシックに馴染むのがデニムの強み

ただ、不用品がなければ成り立たない仕組みの難しさもある。「Enter the Eのお客様はサステナビリティの意識が高く、不要な服をそれほど持ち合わせていないという方も多いんです。継続的にこのプロジェクトを進めるためには、余剰服を抱えている方々の集まるところにアプローチしなくては、と。マタニティ関連事業者や古着回収事業などとコラボすることも検討しています」。

提供者から思いを綴ったお手紙が添えられたものも

生まれ変わった我が子に出会うチャンス!?回収&試着イベント開催!

7月21日には新宿マルイ本館3Fイベントスペースにて、ドネーションイベントを開催する。アイテムの寄付受付のほか、アップサイクルアイテムができるまでのプロセスを紹介したり、試作完成品をいち早く手に取り、試着、購入できる。500円の有料イベントとなるが、当日デニムを持ち込んだ人、及びすでに寄付した方は無料で参加可能。「試作品も、提供していただいた素材で作られているので、“自分のデニムがこんなふうに使われているんだ”というのが見える楽しさもあると思います。リメイクかどうかとは関係なく素敵だからほしいと思えるような、めちゃくちゃおしゃれなアイテムを目指して頑張りました。ぜひ手にとって見てください」。

リバーシブルで使える個性的なベストも誕生

Enter the E申し込みフォーム

<送り先&持ち込み先住所>
〒160-0022 
東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館5階 
Enter the E 宛

7/21 デニムドネーションパーティー&アップサイクル商品デビュー発表会申し込みフォーム

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