現在放映中のTBSドラマ「Eye Love You」。主人公、本宮侑里（二階堂ふみ）は、目が合うだけで相手の心の声が聞こえてしまう「テレパス」の能力をもつ女性。韓国からの留学生、ユン・テオ（チェ・ジョンヒョプ）と出会い、心の声がわからない相手からストレートな愛を投げかけられるというファンタジック・ラブストーリーが話題を呼んでいる。侑里の営むチョコレートショップ「Dolce & Chocolat.」はエシカルな商品が特徴。そして恋のお相手となるテオは日本の大学で絶滅危惧動物の研究をしている留学生の設定で、環境というテーマがストーリーの重要なポイントのひとつに。それゆえ衣装も、エシカルレーティングサイト「Shift C」で高評価のブランドが多数選ばれている。社会課題の解決や、アニマルウェルフェアなど、独自の価値をもったブランドをご紹介。
廃棄されたビニール傘がユニークなバッグになる「プラスティシティ」
第1話で侑里とテオが出会うシーンで持っていた半透明のバッグは「PLASTICITY（プラスティシティ）」のもの。廃棄されたビニール傘をアップサイクルすることでサビも味わいとして活かし１点１点表情の異なるアイテムを生み出している。国内で1年間で約8000万本捨てられているうえ、分解のしにくさからリサイクルが難しく、埋め立てや焼却処分となってきたこのビニール傘の問題を解決するため誕生したブランドで、「10年後になくなること」を目指しているそう。
材質やサイズ、厚みが異なる素材を人の手で選別・解体・洗浄し、何枚も重ねてプレスすることで強度もUPするとともに、独特の風合いに。もともとが雨傘のため、水や汚れにも強いという耐久性も保証済み。また日本各地から集めた廃棄傘を用いて国内の熟練した職人の手で丁寧に作られているため、輸送にまつわるエネルギーコストも抑えられている。
PLASTICITY Shift C 総合スコア：良い
動物たちを守りたい。そんな思いから生まれたヴィーガンダウン「セーブ・ザ・ダック」
侑里がテレパスになった回想シーンや、北海道出張などさまざまな場面で登場するのが「Save the Duck（セーブ・ザ・ダック）」の白いコート。2012年にイタリア・ミラノで誕生したこのブランドは、その名の通り世界中で羽毛を採取され続けているダックを守りたいという思いから、中綿として、ダウンフェザーに代わり新開発素材「PLUMTECH」®を開発・採用し、リアルダウンに引けを取らない保湿性、通気性、速乾性、保温性などが人気。中綿だけでなく生地もリサイクルポリエステルを積極採用している。
「PETA」のヴィーガン認証をとっており、「地球」「人」「動物」からなるShift Cの評価項目でも「動物」スコアが抜きんでて高く、「動物を傷つけない選択をしたい」という人々の支持を集めている。2019年にはB Corp認証も取得。毎年収入の1％を動物や人を守るためのさまざまなチャリティ団体に寄付している。
Save the Duck Shift C 総合スコア：ここから
ファッションにアニマルライツの視点を取り入れた先駆ブランド「ステラ マッカートニー」
侑里の愛用ブランドとしてさまざまなアイテムが登場するのが、サステナブルファッションのパイオニアとも言える「ステラ マッカートニー」。胸元に馬の刺しゅうが施されたこちらのセーターもそのひとつ。ブランドは2001年にロンドンでスタートした時からずっと、レザーやファーなどの動物由来の素材を使わないアニマルウェルフェアの先駆者。2024年春夏コレクションで使われた海藻由来のファブリック「ケルサン」をはじめ、菌糸体レザーの「マイロ」、プラスチックフリーの代替レザー「ミラム」など、最新のサステナブル素材を積極的に採用するなど、動物由来の素材の代替品を広めるため、常に進化を続けている。
またニットでは2016年以降、バージンカシミアの使用を中止し、繊維くずという廃棄物のカシミアによる再生カシミアを採用。ウールは土壌を豊かにする環境再生農法の農園で、動物の飼育から働く人の環境までトレーサブルな「NATIVA」認証のウールを使用している。ヴィーガンであり「母なる地球」「仲間である動物たち」を愛するデザイナー、ステラ・マッカートニーの世界観が、素材やデザインなどに表現されている。
Stella McCartney Shift C 総合スコア：良い
ドラマやSNSなどで目にして気になるブランドがあったら、ぜひShift Cで検索してみて。「地球」「働く人や地域」「動物」という3つの項目で、自分はどんなところに共感するのか？ 考えてみませんか。Shift Cの情報が次のショッピングに役立ちますよう。
「Eye Love You」TBSテレビ系列にて1月23日（火）より22時〜放映中。U-NEXTほかでも見逃し配信中。出演／二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志、山下美月、清水尋也、立川志らく、ゴリけん ほか。
