ファッション|2026.01.09

編み物で、手持ち無沙汰な時間に革命を

編み物熱が再燃し、久しぶりにニットを編み始めた有加さん。お気に入りの一着がついに完成。何より大きな収穫だったのは、編み物により「手持ち無沙汰な時間」の質が劇的に向上したことだという。完成までの道のりと、編み物が日常にもたらした心地よい変化について聞いた。

原稿:マルティン メンド 有加

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あのニットが、ついに完成しました!

今回参考にさせていただいたのがこの動画。かわいいざっくりニットが編める、それから複雑な編図ではなく、簡単な四角を編んでいき、最終的に繋げてニットにするというやり方が初心者の私には現実的に思えました。

一ヶ月弱、通勤の電車や夕食後の空いた時間であみあみした結果・・・

できました!なかなか、かわいくて気に入っています。

結果<プロセスの満足感

今回はじめてセーターという大物を編んでみました。もちろん完成して達成感を得たことは大きいのですが、どちらかというと編むプロセスが楽しかったと感じています。

手編みは、時間がかかります。ですから、時間に余裕がある人しかできないと思うかもしれませんが、私は編み物で「手持ち無沙汰な時間」の質が大幅に向上したことをここに報告いたします。

アート・オブ・手持ち無沙汰な時間

忙しい、忙しい、と言ってもなんだかんだある、何もしていない時間。または、有意義なことをしたい、しなきゃという気持ちはあるけれど、なんだかその気になれずに過ぎていく時間。電車内などのちょっとした空き時間、筆者はとにかくSNSをだらだらとスクロールしては、質のわからない、多くの場合無駄な情報を摂取していました。読みたくて溜まっている素晴らしいレポートや本はたくさんあるのに、空く時間が細切れすぎたり単に疲れていて、集中力を要する作業に向かえないこと、ありますよね。

そんな時間にぴったりと腰を下ろしたのが、編み物だったのです。Wi-Fiも、充電も、深く考えることも必要ありません。携帯に手が伸びそうになったら、編み棒をバッグからさっと出してとにかく手を動かしはじめるだけ。2駅、3-4分もあれば、すこしずつ完成に近づいていきます。

これはもう、アート・オブ・手持ち無沙汰な時間と言えるのではないでしょうか?かけた時間が、そのまま価値になります。

とにかく、はじめましょう

見方によっては、編み物は、スローなプロセスで服を手に入れる、ファストな消費社会に一石を投じる政治的行為。または、自分の手で編み棒を操り着たい服を作るという、身体と頭と欲望の接続を通じたセルフケアともいえるかもしれません。

まあ、いっか。難しいこと抜きにして、ただただ温かなものをつくりましょう。

みなさま、風邪などひかぬよう。

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マルティン メンド 有加
「多様で、健康的なファッション産業をつくる」をミッションに掲げる一般社団法人unisteps理事。元INHEELS代表。サステナブルファッションをライフワークに、ファッション・自然・社会の交差点で気になる問いを言葉にしている。いちジャズファンとして、グルーヴとスウィング感のある文章を目指す。

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