ティップス|2025.12.24

会社で編み物をはじめてみた!UPDATERけいと部の紹介

社会現象といえるほど人気に火がついている「編み物」。 なかなか手を出せずにいたところ、社内で活動する「けいと部」の存在がふと目に留まり、思い切って参加してみることに。小学生ぶりにかぎ針を握り、無心で編み進めてみると、何だかみんながハマる理由がわかってきた。今回はUPDATERけいと部の活動の様子と、編み物好きの先輩たちが手がける素敵な作品たちを紹介!

原稿:上杉沙樹

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かぎ針から手編みまで「これ作りたい!」からはじまる自由なクリエイション

UPDATERの部活「けいと部」。ここでは冬になると、編み物に興味があるメンバーが自然と集まる。先生は、編み物歴数十年のシステム開発のSさん。その頼もしいサポートのもと、それぞれが「作りたいもの」に励むスタイルだ。

今年、ある社員から提案があったのは、マスコット的人気を誇る鳥「シマエナガ」のあみぐるみ。初心者には少し難易度が高そうに思えたが、「みんなと一緒ならやり遂げられるかも」と、私も思い切って手を挙げてみた。

先輩がまとめて用意してくれたキットを受け取り、100円ショップで手に入れたかぎ針を持って、いざ集まりへ(100均はサイズ違いの2号や4号針まで揃っていて驚きです!)。

編み図が読めなくても、先輩がいるから大丈夫。「編み目の数が多少合わなくても、形になるのが編み物」という先生の心強い言葉を胸に、終業後にファミレスで第一回をスタート。

編み物をきっかけに集まったので、普段集まることのない面白い顔ぶれに。せっかくなのでおしゃべりしたいところだが、編み目を数えながらなので「今、何段目だっけ?」と迷子にならないよう、気づけば全員が集中して無言になっていた。(ちなみに、編み目の数を見失わないためのお助けグッズとして、編み地に引っ掛けておく「目印リング」という便利なアイテムも存在する)。

最初はぎこちなかった指先も、同じ動きを繰り返すうちに、だんだんと昔の感覚を思い出し、スムーズになってくる。毛糸をかぎ針にひっかけ、スッと輪っかを潜り抜けるときのあの感覚は、例えるなら、耳かきをしている時に似た、独特の気持ちよさがある。

こんな風にある時は昼休みのオフィスで、またある時は終業後のファミレスで。隙間時間を見つけては、集まってちくちくと手を動かしている。

私のシマエナガはやっと胴体が完成。年内に完全体に仕上げたいところ!

「実は編めるんです」先輩たちの技が光る作品たち

初心者も多く在籍する一方で、部内には「さすが」と声が出てしまう素敵な作品がたくさん。ここで、UPDATERスタッフの作品をいくつか紹介する。

作品名:フェアアイルのベスト(システム開発S先生)

編み物歴数十年の先生がピックアップしたのは、イギリスの伝統的な「フェアアイル」という技法で編まれたベスト。緻密な幾何学模様が美しく、裏返しても綺麗に柄が出るように設計されているというから驚きだ。

このベストの他にもカーディガンなど、洋服までさらっと作ってしまう先生。いつか、フェアアイル編みの本場であるイギリスの「フェア島」に行ってみたい、という素敵な夢もあるそう。

作品名:ネット編みバッグ(みんな商店スタッフYさん)

コロナ禍でおうち時間が増えたことをきっかけに編みはじめたというこちらのバッグ。

「同じ手の動きの繰り返しなので、初心者でも編みやすかったです。ただ、目の数を一度でも間違えると形がおかしくなるので、そこだけは要注意。ひたすら鎖目(くさりめ)との戦いでした(笑)」

入れるものに合わせて自由自在に伸びるため、実はとても使い勝手がいいバッグなのだとか。

作品名:織でつくった携帯ストラップ (みんな商店スタッフSさん)

編みというよりは「織」に惹かれ、作品制作もしているSさん。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で作り上げる、ある意味で不自由な制約がありながら、織り上がった瞬間に完成する。そんな「織」という手法が、自分には合っていると感じたそうです。 

「この作品は、緯糸に紐を織り込んでいて『なみなみ』しているのが特徴です。 経糸と緯糸の組み合わせが楽しくて、作ってみたいものは尽きません!」

一カ月ほどやってみて感じた編み物の良さは、集中して「無」になれること。日々の心配事を一旦忘れさせてくれ、頭の中をリフレッシュさせてくれる気がしている。

現在、5人で挑戦しているシマエナガたちが編み上がったら、部内で人気投票を行う予定だ。 ひとつの目標に向かって、あーだこーだと言い合いながら手を動かす。編み物を通じて、社内に新しい「緯糸」のつながりができた気がしている。

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