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10年先も着続けたい、高品質なOVERCOATのウールシャツ

デザイナーである大丸隆平がニューヨークで2015年に立ち上げたOVERCOAT(Shift C評価:ここから)。ニューヨークのカルチャーからインスパイアを受けた洗練されたデザインは、ここ日本でもファンが増えている。Jack WebbやRichard Kernなど名立たるアーティストとのコラボレーションもコンスタントにおこなっている。
シグネチャーアイテムでもあるウールシャツは、細かなファインメリノを使用しており、肌に溶けるような触りごこちと軽やかな着心地がある。シワになりにくい素材で、通気性がよく汗蒸れしない機能性の高さも嬉しい。襟先のボタンを留めればハイネックシャツとして着用することもできる。ドレスシャツとしてジャケットとともに綺麗めスタイルを組んだり、お気に入りのデニムと一緒にカジュアルダウンしても楽しめる。
Syncs.earthの土に還す循環システムを取り入れたセットアップ

「誰かの日常を循環させる」をミッションに循環型社会を目指すSyncs.earth(Shift C評価:良い)。全アイテムが100%土に還るように作られている。オーガニックコットンで作られたシャツは、高級感のある質感と肌触りの良さが特徴的。チェック柄のカラー部分は染色をしていないため、土壌に悪影響を与えない。Tシャツの上から羽織ったり、一枚でサラッと着たりとカジュアルなデザインならではの楽しみ方もできる。裾部分に紐が通っており、絞ることでバルーンシルエットを作れるのもポイント。
ブランドのポリシーとして、通常購入とは別に、循環購入を選択することができる。循環購入を選べば、消費者は通常価格の⅔の価格で購入できるだけでなく、ブランド側が責任をもってリユース・リサイクルをし、循環されていく。
少量の廃棄も見落とさない。NY発GRAMMARのボウタイシャツ

設立当初から持続可能であることに対して取り組んでいるニューヨーク発のブランド、GRAMMAR(Shift C評価:素晴らしい)。環境への配慮から素材選びまで常にベターな結果になるように注力している。少量生産にこだわり、廃棄物の低減に努めているが、製造過程でどうしても出てしまう生地をカットした後のスクラップは、FebScrapに送り、そこで新たなリサイクル生地を作るために再利用されている。
使用される全ての生地は、GOTS認定を受けた100%オーガニックコットンのみ。GOTS認定のコットンを使用することは、ノンケミカル、安全な労働環境の提供、水の使用量の削減など全てが厳格に管理されており、追跡可能であることが保証されている。ボタンは食品産業の副産物から生まれた貝殻や水牛の骨や角をアップサイクルしたものを使用。美しいシルエットに特徴的なボウタイ、そのまま垂らしたり、結んだりして、あなただけのスタイルを楽しんでみて。
生産背景にこだわるSmantha Pleetのステートメントブラウス

「ファッション界に魔法を」を目的に2007年にニューヨークで設立されたSmantha Pleet(Shift C評価:ここから)。高品質なファブリックと、美術史からインスピレーションを受けた大胆なプリントがブランドのアイデンティティー。インドのデリーにある製造工場と提携し、フェアトレードで倫理的且つ環境にできるだけ負荷のかからない方法で作られている。各アイテムは30〜50着ほどしか製造されず、その一つひとつが全て職人によるハンドメイド。
ユニコーンがプリントされたシャツは、ボタンを留めてテーラードスタイルに、パフスリーブが他のシャツにはないアクセントになっている。昼下がりのブランチに、都会でのナイトアウトに、どこにでも連れて行ってくれるステートメントピース。
伝統を紡ぐ、KILOMET 109のシアーシルクシャツ

Shift Cで最高評価の「素晴らしい」を獲得しているKILOMET 109はベトナム発のブランド。デザイナーであり、エコ活動家でもあるThao Vuによって、クリエイティブでハンドクラフトにこだわったアイテムは全てメイドインハノイ。シルクやコットンなどベトナム産の天然素材を使用し、ローカルのコミュニティで製造を完結している。デザイナー自身が職人と協力をし縫製された洋服は、大量生産には出せない唯一無二のアートピース。洋服の染色工程に関して、ヌンアン民族の天然藍染めを使用したり、メコンデルタ地帯で普及していたエボニー(黒檀)を用いたシルク染めを採用している。失われていく伝統工芸を次世代に繋ぎ、最先端のファッションアイテムへと落とし込んでいく。シルクのシアーシャツにコットンのキャミソール、ヘルシーな肌見せを楽しんでみて。