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ストーリー|2025.04.21

【スタイリスト二村毅×木村舞子×パタゴニア農業リサーチ担当者】アパレルと農業の深い関係を語ろう

「故郷である地球を救う」ため、アウトドアアパレルから食品ブランドまで幅広く事業展開を行うパタゴニア。一見縁遠く見えるアパレルと農業が、実は深くつながっているという話を聞き、環境問題にも深い関心をもつふたりのスタイリストとパタゴニアの農業リサーチ担当者がディープなトークを展開。

 

原稿:吉野ユリ子 撮影:目黒智子

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二村毅:1970年愛知県生まれ。 学生時代から雑誌を中心にスタイリストとして活動。ミュージシャンや俳優、ブランドなどから絶大な信頼を受け、CDジャケットや広告、カタログ、ショーなど幅広いジャンルで活躍。

木村舞子:北海道出身。バンタンデザイン研究所を卒業後、スタイリスト百々千晴氏に師事。ファッションモード誌、カタログ等で活躍中。Shift Cでは「スタイリスト木村舞子がジャパンブランドとサステナブルアクションを考える」を連載中。

木村純平:2020年パタゴニア日本支社入社。食品事業パタゴニア プロビジョンズ、リジェネラティブ・オーガニックリサーチ担当。

パタゴニアが推進するリジェネラティブ・オーガニック(RO)農業とは?

生態系や食について知ることで、ライフスタイルが変わり、ファッションへ対する視座も変わる。常に学びの姿勢をもつスタイリスト二村毅さん。取材のこの日はパタゴニア 東京・渋谷ストアで販売していた『互恵で栄える生物界』(クリスティン・オールソン著、パタゴニア・ブックス刊)を購入。

二村毅さん(以下・二村) 今日は僕がリジェネラティブ・オーガニック(以下RO)農業について学びたくて、パタゴニア木村さんにお声をかけました。僕自身は祖父が農業をやっていたこともあって、子どもの頃から畑が身近な遊び場だったんです。自然の恵みとはどういうものなのかを、畑でたくさん教わった。人間と自然との付き合い方を大きく見直すべき今の時代、僕らファッションをやっている人間にとっても、農業はとても大切なことだと思うんです。
20世紀に化学肥料が発明されて農業生産は飛躍的に増えたけれど、この工業型の農業がいかに地球に負担をかけているのかということがわかってきた。「アグロフォレストリー」など大規模農業の代替案も聞くようになったけれど、RO農業についてもっと知りたいと思ってます。

木村純平さん(以下・純平) ありがとうございます。そもそも農業というものの中にさまざまな側面があって、農法という技術的な話と、生態系の話、社会の成り立ち、人類の文明の発達、さまざまな観点から見ることができます。RO農法も「土に炭素を埋め込むんでしょ?」というだけの話だと捉える人もいますが、今日はさまざまな側面からこのお話ができればと思います。

木村舞子さん(以下・舞子) まずはどういう農法なのか教えてもらえますか?

純平 畑における農法としては、まず「なるべく土を耕さない」という特徴があります。

二村 耕さないことでどんなメリットがあるんですか?

純平 まず物理的に土を失わない。これが最も大きいポイントです。

二村 畑を掘り起こすことで、風や雨で流れちゃうんですね。

純平 例えばアメリカ中部では「ダストボウル」といって、膨大な量の土埃が風に吹かれて飛んでくることがありました。マスクをしないと暮らしていけないほど生活に支障も出るし、有限な土壌が失われることで農地も枯れて劣化するという現象が、短いアメリカの歴史の中で20世紀に何度か起きています。土って、百年千年でやっと1cm育つというようなペースなのですが、耕すことで1日1mm失われるというようなことになる。それで土を保護する観点から不耕起という管理方法を導入してきたところ、土壌に炭素を貯める効果もあるということが、気候変動の緩和手段として2010年頃より脚光を浴び始めたんです。

二村 じゃあ不耕起はもともとは炭素のためじゃなかったんですね。

純平 そもそも産業革命以前は今のように機械で精密に耕すことはありませんでした。馬や鍬で多少は耕していたのですが、トラクターが登場してから根こそぎ耕せるようになって、こうした問題が顕著に起き始めたのです。だから今は先住民族や近代化以前の伝統的な手法に温故知新で改めてフォーカスしています。

パタゴニアのリジェネラティブ・オーガニックリサーチ担当の木村純平さん。興味関心のある分野は生態系機能を活かした農業の探究。群馬県在住で、ミミズコンポストや小規模な畑で自然に則した農法の実践を行っている。

二村 結局、産業革命によって二酸化炭素も増えたんですよね。

純平 現代の農業やフードシステムは、世界の炭素排出量の25~33%を占めているといわれています。でも産業革命はネガティブな面だけではなくて、それによって文明が発達し、第1次産業に集中していた人的リソースを第2次、第3次産業に割くことができるようになった。一概に悪いことばかりとは言えません。
話がそれましたが、畑作におけるRO農法の第2のポイントは「植生被覆」といって、土をできるだけ植物で覆い、裸にしないということです。これが他のリジェネラティブ農法と技術発展の違いが生まれるポイントです。

二村 リジェネラティブ農法とROって違うの?

純平 そうですね、「リジェネラティブ農法」とだけ言った場合は、土を耕さないというところに主眼があり、そのためには慣行農業をベースとして遺伝子組換えの種子を使い除草剤を使えばいいという論理も成り立ちます。一方ROはオーガニックですから、除草剤や化学肥料という手段に頼らずに植物を活用して土壌を豊かにするということを重視しています。農地に多様な植物が根ざしていれば土が豊かになります。年中土が植生によって覆われていれば土が豊かになるサイクルをつくることができるので、3つとか4つとかの作物を輪作することを提案しています。

二村 具体的には?

純平 例えば千葉県匝瑳(そうさ)市でやっているのは11月頃から麦を育て、翌年の6月頃収穫して、その後は大豆、その後は緑肥というふうに繰り返すのです。

二村 アグロフォレストリーとは違うんですね。

純平 輪作というのは時系列の話で、アグロフォレストリーというのはいろいろな樹木とコーヒーや作物を育てる、というような空間の話のイメージですね。そういう点ではROでは複数の作物を並行して栽培する、間作も提案しています。輪作と間作をミックスするとより多様性は高まります。

二村 多様性が高まるとどういういいことがあるんですか?

純平 植物の視点からいうと、病虫害が生まれにくくなります。同じ場所で同じ植物を育て続けると、バランスが崩れ、土の中の病原菌や病害虫が優勢になってしまうことがあるのです。また生態系という観点からいうと、農作物同士が互いにお互いの良い特性を引き出し合うようなものもありますし、周りに鳥が住めるような木を植えれば、鳥が周りの農地も豊かにしてくれるといった「農地をデザインする」ことにもなります。このふたつはRO農法の重要なポイントです。

二村 RO農法の農場に行って勉強してみたいんだよね。

純平 お手本になる実例では、千葉県匝瑳市にあるThree Little Birds合同会社の畑は参考になると思います。ソーラーシェアリングの下の畑で、不耕起の有機栽培で輪作を行いながら大豆を育てています。昨年はこの不耕起有機大豆を使った味噌をパタゴニア プロビジョンズから発売し、今年も発売予定です。

スタイリスト木村舞子さん。「より良い選択」を探し、自らの生活で実践。パタゴニアの地球にプラスのインパクトを与える食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」はパスタをはじめビールや日本酒もお気に入り。

舞子 海外の事例ですが、映画「KISS THE GROUND」にもリジェネラティブ農業に取り組む多くの農家さんが紹介されていましたよね。
パタゴニアがROに取り組んだ経緯を教えてください。

純平 アメリカのパタゴニア本社が「故郷である地球を救う」ために農業の課題解決の必然性と好転できた場合のポテンシャルを感じていろいろ調査する中で、有機農業をベースにROを作っていこうということになりました。2016年にパタゴニアとドクターブロナーと有機農業の研究をしているロデール研究所が創設者となってROアライアンスを作り、RO認証の枠組を設けました。

舞子 この認証はどういうものなんでしょうか?

純平 この認証は農法だけでなく、「土壌の健康」「動物福祉」「社会的公平性」という3つの柱で構成されています。社会的公平性というのは児童労働を認めないとか、適切な生活賃金を労働者に払うというものです。

アウトドアアパレルメーカーとして、コットンとの新しい向き合い方

舞子 パタゴニアは業界に先駆けてオーガニックコットンへの切り替えを行ってきましたよね。アメリカで店舗の空調が壊れて具合が悪くなる店員さんが続出し、よく調べてみたらコットン製品に含まれていた基剤のホルムアルデヒドが原因だった、というエピソードは有名です。それをきっかけに素材の環境や人への影響を調べて、1996年にはコットン製品をオーガニックに切り替えたということですが、現在アパレルに使用されているコットンはROによるものでしょうか?

純平 インド産のオーガニックコットンはほぼROサーティファイド・コットンになっていて、2000軒以上の農家が栽培しています。現在パタゴニアが使用するコットンには「ROサーティファイド・コットン」の他に「オーガニックコットン」「コットン・イン・コンバージョン」そして「リサイクル・コットン」の4種類があります。というのも、実際にオーガニックコットンを入手したいと考え推し進めようとしても、オーガニックコットン畑は容易には増えないという現状があります。農家の立場に立てば理解いただけると思いますが、どの農家も、オーガニック認証を取りたかったとしても慣行農業からオーガニック農業への移行には栽培技術にしても認証制度としても期間を設ける必要があり、その期間はオーガニックな実践をしていてもオーガニック認証を受けることはできないため経済的な評価が即時には付いてこない構図があります。つまり、簡単には切り替えられないのです。そのため慣行的なコットン栽培からオーガニックコットン栽培を目指す農家を支援することも併せて必要だと考え、オーガニック転換期の「コットン・イン・コンバージョン」のコットンの使用も進めているのです。

リジェネラティブ・オーガニック認証のコットンTシャツ。各¥8,250

舞子 RO認証と普通のオーガニックコットンの違いは?

純平 2つあります。まず「RO」と「オーガニック」の違いとしては、オーガニックコットンは「農薬などの化学合成物質を使わない」というような「不使用条件」をクリアするのがポイントになるのですが、ROは「輪作を3つ以上行う」「なるべく耕さない」「土壌を植物で被覆する」など、土壌を豊かにするための追加的な要件があります。これは逆に言えば、土壌の健全性を高めるにはどのように管理をすればいいのかという手法や指針が盛り込まれているんです。またROの認証は先程もお話したように、農法だけでなく、フェアトレードの認証をベースにした社会的公平性も担保しているという点が大きいですね。

二村 土壌環境のことや社会的公平性ということで考えると、食物としての農業だけでなく、アパレルのコットンもROに進むべきだということですね。

純平 はい。環境の問題と労働者に与える影響は実はつながっています。一般にインドのコットン農家は換金作物としてコットン単作だったので、日々の食べ物はコットンを売ったお金で買わなくてはならないわけですが、間作や輪作を取り入れる枠組みがあることで、コットン以外にも自分たちが食べるトマトや唐辛子を栽培するようになり、自分たち自身の食を支えるより自立的な術を身につける機会を得ることができていると思います。

舞子 いいことずくめのようですが、この転換は社会全体に近い将来広まると思いますか?

純平 今の脱炭素と同様にグローバル社会全体がその方向に進むし、進まざるをえないでしょう。「生物多様性版のIPCC」といわれるIPBES(イプベス)という政府間組織も科学的評価報告書をもとにさまざまな政策提言を行っています。
それら報告書で明瞭になっていることは、人間社会の活動が地球生態系のキャパシティーを超えてしまっているため、根本的に人間社会そのものの変容を進めていく必要があるということです。そのため、地球の陸地3~4割を占めている農用地のあり方や利活用の仕方を、土壌や生態系、農業者やそれらのコミュニティの環境を再生できるような性質の農業の方向へと産業発展させていくことがとても期待されています。
もちろん、短期的にはブレイクスルーできない難しい壁があったり、変化に期間を要するものもあります。日本のような歴史文化の背景をもつ国やモンスーン気候帯でどういった取り組みを進めていくべきかは、これからどんどん議論が活発になるはずです。

農作物を作るだけでなく「生態系管理者」としての農家の意義と価値

二村 ただ、農家さんがビジネスとしてやっていけるかどうか、経営的な面もありますよね。実際に浸透させていくうえでどんな方法をとるべきなんでしょうか。

純平 制度としては、農産物を作って販売して市場に出すという収入のあり方が軸になることは間違いありませんが、農業というのはそれだけではなくて、生態系を管理しているとも言えます。豊かな水田であればメダカやオタマジャクシがいる、そういう場を作っている生態系管理者としての価値があるんです。生態系が危機に瀕している今、農地のもつそうした自然の恵みの側面を評価して、補助金などの形で支払いがなされるように検討していくべきだと思います。日本にもJクレジット制度という炭素クレジットというものはあるのですが。

二村 日本にもあるんですね。

純平 ただそれは炭素だけの話なので、カエルやトンボ、ミミズが増えても評価の対象にはなりません。将来的には「生物多様性クレジット」みたいなものが創られていくかもしれません。

二村 では、パタゴニアとしてはどう取り組んでいくのでしょうか。

純平 それは常に難しい課題です。日本の自給率はカロリーでいうと37%ほど。逆に言えば63%は輸入に頼っています。それは言い換えれば世界中からこの小さな島国に食料や飼料、あるいは肥料として窒素やリンといった栄養源を集積し続けているということです。そして、都市や農地、農業用施設は特定の場所に集中して存在していますし、海との距離が近い島々ではさらに顕著に生態系への影響が現れます。陸域での影響によって川や海の水質が悪くなり、下流域のサンゴ礁が土壌流亡や栄養過多によって死んでしまうとか、富栄養化や貧栄養化、地下水への影響などの連鎖が起きています。
その意味では食料自給率を向上させ、国内資源や農地のフル活用をすることが必要。でもそこに担い手の問題があります。弊社が推進するROの取り組みに関しても、不確実性を少なくしビジネスとして成立しやすくするためには実践を支える農業機械が現れたり、実践者の方々の取り組みが生態学的にも社会経済的にも正当に評価されるような産業エコシステムが作られていかなくてはいけませんが、弊社だけでそういうことができるわけではない。余白はとってもたくさんあります。

パタゴニア東京・渋谷ストアの屋上にあるベランダで。日当たりのよいスペースではスタッフの手によりコンポストやハーブ栽培が行われている。

地球のために、毎日の暮らしの中で私達にできることはなにか

二村 では、僕達一般の市民は何をすればいいのでしょうか。例えば僕は家でコンポストをやっているんですが、日陰でも育つ三つ葉、ルッコラ、ベルガモット、レモンバーム、ローズマリー、みょうがなどを、コンポストでできた土をミックスしながら家の裏庭で育てています。最初は土が固かったのですが、だんだんミミズが増えてきて、土が明らかに生き生きと変わってきました。

純平 コンポストは自然のサイクルを理解するのにいいですよね。

二村 生ゴミも減るし、土もできるしね。

舞子 うちは「キエーロ」というのを使っていて、生ゴミを処理するだけで土は増えないんです。都会だと案外、増えた土の処理も案外困るじゃないですか。
私はコンポストの他に、パタゴニアのパスタも愛用しています。

地球を救う最大にして残された方法は、農業革命だ。「そして私はその革命の一部になりたい」という創業者イヴォン・シュイナードの渾身のプロジェクトとして始まった食ライン「パタゴニア プロビジョンズ」。アメリカで始まったRO認証を取得した初の食品となるこのパスタは、香ばしい香りがクセになる逸品。各¥994

二村 原料はアメリカなんだね。これは日本でできないの?

純平 このパスタはアメリカ産の多年生穀物カーンザとカナダ産の小麦が原材料です。日本で作るならお米や大豆を活用したほうがいいですね。

舞子 だからパタゴニアは日本酒を作ったんですね。この日本酒も大好きです。

二村 なるほど。RO農業の農作物はどこで買えますか?

純平 小規模農家さんが多いので、直接問い合わせて買うという方法になります。

二村 少しでも自分の食卓に取り入れて広めることに貢献したいと思うんだけど、どこで買えるのかなかなかわからない。パタゴニアでガイドブックのようなものを作ってくれない?

純平 そうですね。ただROを広めるという意味では、何もかもパタゴニアがやるのではなくて、いろんな人が関わっていくほうがいいんじゃないかと。

二村 とはいえ、世界の温室効果ガスは増え続け平均気温は上がり続けているじゃないですか。あんまり悠長なことも言っていられない。よりよい環境のために、末端の市民がどういう行動をとればいいか。僕もパタゴニアのアクションを知るにつれて、自分自身が精神的に変わってきたから。僕が変われたんだからもっと他の人も変われるはずだと思うんです。ただ、農家にとってビジネスの問題があるように、ROの野菜が一般の野菜より高額になれば、個々の家庭でもお金の配分という課題もある。その問題もクリアして、暮らしも無理なく楽しみながら環境にもいいという方法を提案してほしいな。

舞子 私達一人ひとりが、ライフスタイルの素敵さ、みたいなもののシフトチェンジをする必要があると思います。高級ブランドのものを買ったり人気コーヒーチェーンのコーヒーを飲むことにはお金を投じるのに、日々の食費を削ることが美徳とされているじゃないですか。もっと自分たちの健康や環境に対して価値を感じられるライフスタイルのイメージを、私達発信する立場にある人間がやっていかないといけないんじゃないかなと思います。

純平 そうですね。人類社会という点でいえば、今はいろんなことがねじれて課題山積になっていますけれど、パタゴニアがやっているのは、そのねじれをひとつひとつほどこうとすることよりも、もっと遠いところにぽんっとひとつの事例を投じて、未来のあり方を提示している、という意図なんです。向かうべき大きな方向が見えて、それに向かって進むことで、足元のねじれも解決するんじゃないかと。
だから僕達がRO認証を「指針として」と表現しているのはまさにそういうことで、今日お話しておわかりいただいたとおり、現時点で完結しているわけでも完成形なわけでもなく、もっとやらなくてはいけないことや、点ではなく面的なアプローチでないと到達できない点もたくさんあります。だからこそ、こういう制度として形づくられたひとつの認証が実際に存在していることで、多くの実践と議論が生まれる機運を作りやすくなるんだと思うんです。
「私たちは故郷である地球を救うために、ビジネスを営む」。これがパタゴニアのミッションステートメントで、営利企業としてビジネス界に身を置いているからこそ、1プレイヤーとして興していくことのできるユニークな社会的役割やアクションがあると感じています。ですから、RO認証取得を目指して協同し、販売している日本酒や味噌といった国内製品の実例は、私たち自身がきちんとビジネスで体現するという意味でとても大切です。私たちのビジネスは実験なんです。
パタゴニアは一企業に過ぎませんが、発信力やこれまで築いてきたパタゴニアの強みやそんな私たちだからこそできるユニークな取り組みをツールとして活用して、日本の社会や農業や地球の課題に解決の道を示せそうだと実感しているので、それをひとつひとつ、挑戦していきたいと思っています。

二村 期待しています、ありがとうございます!

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ライフスタイルジャーナリスト
吉野ユリ子
1972年埼玉県生まれ。エディター、ライターとして女性誌やウェブを中心に、心豊かな生き方・暮らし方の提案を行うほか、ブランディングライターとして企業のサービスや商品の価値を言語化し届けることにも力を注ぐ。プライベートでは、2016年に娘を出産するまではトライアスロンが趣味で、アイアンマンを3度完走。現在の趣味は朗読。

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