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Shift Cの評価について
各ブランドの下に表示されている評価は、サステナビリティ評価機関「Good On You」と連携した基準によるもの。「地球」「人間」「動物」の3つの軸で最大900項目のチェックポイントから、ブランドの公開情報をもとに行っており、 「ここから」は、そのうち1つ以上の観点で業界をリードする取り組みが認められたブランドを指す。3つの軸からは、「環境負荷が低い」「働く人の人権が尊重されている」「動物福祉への配慮がある、ヴィーガン対応している」など、ブランドのフィロソフィーを読み解くことができる。
Shift Cで高評価された、日本のアクセサリー・バッグ・ジュエリーブランド10選
では、実際にShift Cで「ここから」以上の評価を獲得したブランドを見ていこう。今回紹介するのは、素材の出所が見えること、作り手の背景を知ること、そして長く使い続けられること——その3つが交わるアクセサリー・バッグ・ジュエリーブランドたちだ。
| ブランド | 主カテゴリ | 強み | 評価 |
|---|---|---|---|
| HASUNA | ジュエリー | 産地や採掘工程をすべて開示する日本初のエシカルジュエリー | ここから |
| Adlin Hue | ジュエリー | リサイクルシルバーやデッドストック天然石など既存資源の最大活用 | ここから |
| RINMO | ジュエリー | 廃棄レントゲン写真から精製したリサイクル純銀を使用 | ここから |
| ch!iii | バッグ | 東京の職人が手がける生産本数を絞り込んだクラフトバッグ | ここから |
| anunfold | バッグ | 天然由来成分染めナイロンの採用と動物由来素材の不使用 | ここから |
| Hender Scheme | レザー・小物 | 植物タンニンなめし革の採用と製造過程の端材を再利用 | ここから |
| jugaad14 | サングラス | 鯖江の職人技を活かした生分解性素材のアイウェア | ここから |
| La Maison de Lyllis | 帽子 | リサイクル素材や端材の再利用とサプライチェーンの追跡 | ここから |
| relier81 | シューズ | 眠っている着物や帯を現代の靴へと生まれ変わらせるアップサイクル | ここから |
| Mother House | バッグ・小物 | 途上国の素材と職人技術を活かしたものづくりと端材の再利用 | ここから |
産地も採掘工程も、すべて開示する。日本初のエシカルジュエリーブランド「ハスナ(HASUNA)」
Shift C評価:ここから
ハスナは、2009年に白木夏子氏が立ち上げた日本初のエシカルジュエリーブランド。パキスタンやペルーなど世界各地の採掘現場に自ら足を運び、児童労働や環境汚染がないことを確認したうえで素材を調達するという姿勢が、ブランドの原点にある。フェアマインド認証ゴールドの採用やRJC認証の取得など、日本のジュエリー業界においてエシカルジュエリーの道を切り拓いてきた存在だ。
また近年は、製品化できずに保管されていた天然石やビーズを活用したプロジェクト「Made from beautiful things」も継続的に展開。素材ロスの削減に取り組むと同時に、売上の一部を支援団体へ寄付するなど、資源や価値を循環させる仕組みづくりにも力を入れている。
ブランドが掲げる「PERPETUAL JEWELRY(永続的に受け継がれるジュエリー)」というコンセプトには、単に長く使えるだけでなく、その背景まで含めて次の世代へ受け継げるものでありたいという想いが込められている。素材の出所から、その先の循環までを見据えたものづくりは、ハスナならではの特徴といえるだろう。
地球上に存在する資源を活用し、唯一無二の輝きを生み出す「アドリンヒュー(Adlin Hue)」
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アドリンヒューは、「地球上に既に存在する貴重な資源を最大限活用してジュエリーを制作する」という考えのもと、リサイクルシルバーやデッドストックの天然石など、すでにこの世界に存在する素材を活かしたジュエリーを展開するブランド。デザイナー・安部真理子が込めたのは、新たに採掘するのではなく、既存の素材に新たな価値を見出すという思想だ。
近年は、能登半島地震で割れてしまった九谷焼をジュエリーへと再生するプロジェクトにも取り組むなど、失われるはずだった素材や文化に新たな光を当てている。一点ものとして生まれる個性は、素材が持つ固有の表情そのもの。素材だけでなく、その背景にある人や物語にも目を向けながら、新たな循環を生み出している。
不要な素材に新たな価値を宿す、神戸発ジュエリーブランド「リンモ(RINMO)」
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「不要とされてしまう素材を輪廻の輪に戻す」という想いから名付けられた、神戸発のジュエリーブランド、リンモ。廃棄されるレントゲン写真に含まれる銀を精製したリサイクルシルバーを主な素材とし、工場や工房で生まれる端材を活用したコレクションも展開している。
素材にはpure silver999(純度99.9%)を採用し、職人の手による鍛造(たんぞう)技法で一点ずつ仕立てられる。銀はリサイクルを重ねても品質が損なわれにくく、長く使い続けられる素材でもある。ジュエリーを単なる装飾品ではなく、「精神的実用品」と捉えるリンモ。その考え方は、素材選びからものづくりのあり方まで一貫して貫かれている。
東京の職人が手がける、生産本数を絞り込んだクラフトバッグ「チーイ(ch!iii)」
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東京の職人によって一つひとつ丁寧に作られるバッグブランド、チーイ。大量生産を前提とせず、生産本数を適切にコントロールしながら、長く愛用できる品質とデザインを追求している。国内の職人による確かなものづくりと、使うほどに味わいを増すレザーの表情も魅力のひとつだ。
Shift Cでは、ほぼ全サプライチェーンを追跡している透明性の高さが「人間」部門で評価された。また、「長く愛用できる製品を生産している」ことも評価の理由として挙げられている。流行に左右されず長く使えるものを届けたいという姿勢が、サステナビリティにもつながっているブランドだ。
使う人の所作に寄り添う、ミニマルバッグブランド「アヌンフォルド(anunfold)」
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「使う人の動作を美しく見せる」をコンセプトに掲げるアヌンフォルド。「普通と機能」をテーマに、ミニマルなデザインと実用性を両立したプロダクトを展開している。ブランドを象徴するのが、タマネギの皮など天然由来の成分をベースに染色したオリジナル素材「VECナイロン」。軽さと耐久性を備えながら、美しいフォルムを保つ素材設計によって、持つ人の所作まで美しく見せることを目指している。
Shift Cでは、動物由来素材を使用しない点が「動物」部門で評価されたほか、リサイクル素材の活用や国内生産による輸送負荷の軽減が「地球」部門の評価につながっている。道具としての機能と、美しい振る舞いを引き出すデザイン。その両立こそが、アヌンフォルドのものづくりの核にある。
革の可能性を再解釈する、東京発のレザーブランド「エンダースキーマ(Hender Scheme)」
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人が使う道具の形状や機能をレザーで再解釈し続けるエンダースキーマ。植物タンニンなめしのレザーを用いながら、使い込むほどに深まる経年変化や素材の個性をデザインへと昇華している。ジェンダーの枠にとらわれない自由な発想と、日本の職人技によって生み出されるプロダクトは、革の新たな可能性を探求し続けている。
Shift Cでは、環境負荷を抑えた植物タンニンなめし革の使用や、製造過程で生まれるレザーや布地の端材を再活用する取り組みが「地球」部門で評価された。また、国内生産による輸送負荷の低減も評価の理由のひとつとなっている。製造過程で生まれる端材も無駄にせず、小物やアートピースへと再構築することで、素材が持つ価値を最後まで引き出そうとしている。革の経年変化を楽しむだけでなく、その素材とどう向き合うかまで含めてデザインする姿勢が、エンダースキーマらしい魅力だ。
鯖江の職人技が生む、生分解性サングラス「ジュガードフォーティーン(jugaad14)」
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眼鏡産地として世界的に知られる福井・鯖江の技術を活かし、生分解性素材を採用したアイウェアを展開するジュガードフォーティーン。「jugaad(ジュガード)」はヒンディー語で「あるものを活かす創意工夫」を意味し、その名の通り、長年培われてきた産地の技術と新たな素材を掛け合わせたものづくりを行っている。手に取りやすい価格帯でありながら、鯖江品質のプロダクトを届けている点も魅力だ。
Shift Cでは、動物由来素材を使用していない点が「動物」部門で評価されたほか、国内生産による輸送負荷の軽減が「地球」部門の評価につながっている。産地に根ざした技術を未来へつなぎながら、新しい素材や価値観を取り入れていく。その姿勢が、ブランドのものづくりを支えている。
リサイクル素材と端材再利用で、内面の美しさを引き出す帽子を作る「ラ メゾン ド リリス(La Maison de Lyllis)」
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「内面の美しさを引き出す帽子」をコンセプトに掲げるラ メゾン ド リリス。印象的なフォルムと繊細なバランス感覚で、一人ひとりの個性を引き立てる帽子を提案している。リサイクル素材を取り入れるほか、製造工程で生まれる布地や織物の端材を再利用するなど、素材を無駄なく活かすものづくりにも取り組んでいる。
Shift Cでは、リサイクル素材の使用や端材の再利用が「地球」部門で評価されたほか、ほぼ全サプライチェーンの追跡やサプライヤーへの定期的な訪問が「人間」部門の評価につながっている。「かぶる人を引き立てる」という美意識と、素材を大切に使い切る姿勢。その両方が、ラ メゾン ド リリスのものづくりを支えている。
眠る着物や帯が、現代のシューズとして生まれ変わる「ルリエ エイトワン(relier81)」
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使われないまま眠る着物や帯を、美しいシューズやバッグへとアップサイクルするルリエ エイトワン。京都を拠点に、伝統産業である着物文化を時代に合わせてアップデートし、現代の暮らしに馴染むアイテムを生み出している。ブランド名はフランス語で「結ぶ」を意味する「Relier」と、日本の国番号「81」を組み合わせたもので、日本と世界を結ぶという想いが込められている。
今回紹介する10ブランドの中で、ルリエ エイトワンはShift Cの「地球」部門で「良い(4/5)」を獲得した。着物や帯という既存素材を最大限に活用するアップサイクルのビジネスモデルそのものが、廃棄を生まない設計として高く評価されている。帯の表地をアッパーに、裏地をパイピングに使い、叶結びのリボンをアクセントに添えるなど、素材が持つ意匠や魅力を活かしながら、新たなプロダクトへと再構築している。
途上国の可能性を、バッグというかたちで世界へ届ける「マザーハウス(Mother House)」
Shift C評価:ここから

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、バングラデシュやネパールをはじめとする国々でバッグやアクセサリーを展開するマザーハウス。現地の素材や職人技術に光を当て、その土地ならではの魅力を活かしたものづくりを続けている。安価な労働力としてではなく、対等なパートナーとして職人と向き合う姿勢も、このブランドを象徴する特徴のひとつだ。
Shift Cでは、「人間」部門で「良い」を獲得。労働者の権利に関する公式な声明の公開や、サプライヤーへの継続的な訪問などが評価につながっている。また、製造工程で生まれる布地の端材を再利用する取り組みも、「地球」部門で評価された。途上国の可能性を信じ、その価値を世界へ届けるという創業時からの理念は、ものづくりの現場にも一貫して息づいている。
■まとめ
バッグ、ジュエリー、シューズ——今回紹介したブランドは、それぞれ異なる方法で“長く使えるもの”を追求している。サステナブルなブランドの選択肢は、今や特定のテイストやカテゴリーに限られない。デザイン性や使いやすさを備えながら、素材や生産背景にも誠実に向き合うブランドが少しずつ増えている。
新しいブランドを探したい人は、ぜひShift CのブランドDBもチェックしてみてほしい。カテゴリーや素材、価格帯で絞り込みながら、自分に合う一点と出会えるはずだ。
