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ファッション|2025.12.03

今年のメルカリ グリーンフライデープロジェクトは、「捨てるをへらす」アクションのインパクトを可視化

2020年からメルカリが実施しているグリーンフライデープロジェクト、今年はニュウマン高輪を会場に、パートナー企業と共に3日間行われた。物々交換によって服を循環させることで、自分がCO2削減にどれだけ貢献できているかを可視化させるなど、インパクトのある仕掛けが用意されていた。

原稿:横山佐知

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2020年から実施しているメルカリのグリーンフライデー

メルカリが11月28日から30日の3日間、ニュウマン高輪で「グリーンフライデープロジェクト2025」を開催した。グリーンフライデーは、アメリカ発祥の大型商戦であるブラックフライデーに合わせて、大量消費ではなくリユース、リペアなどで持続可能な消費を目指す動きだ。

サステナファッションを楽しむための6つのコーナー

「リユースファッションパーク」と名付けられた会場は、循環につながるコンセプトを持った6つのコーナーで構成された。

Green Signal

幅9mのサイネージを使い、CO2削減貢献量を掲示。毎時、その直前の1時間に削減できたCO2の量が時報と共に発表された。

このCO2削減貢献量とは、衣服を新品で購入した場合に比べて、メルカリで中古品を購入することで生まれるCO2削減量(生産と廃棄時に生まれるCO2の量)のみならず、中古品の購入によって新品の購入をどれだけ抑制できたか示す「置き換え率」という概念を取り入れて算出したもの。その結果、メルカリで衣服を1着取引すると、平均約9.6kgのCO2削減につながるという独自の数値を算出した。

Bring One Get One Free

物々交換ブースに要らなくなった服を1着持って行くと、そこにある欲しい服を1着選んで持ち帰って良いというもの(1人3枚まで)。設置されている衣服は、今回のプロジェクトに参加したdigdigやベイクルーズ、エコミットが提供。

この交換の履歴は、アイテム、削減されたCO2量と名前(ニックネームなども)と共に、会場のサイネージに掲示される仕組みで、自分の貢献度が可視化され、その前で記念撮影をする人もいた。

ベイクルーズ リユースショップ

ベイクルーズが運営するリユースショップ「CIRCULABLE SUPLLY」が、ハイブランドの商品を中心に出品。今回のプロジェクトのために特別にセレクトされたアイテムが並んでいた。

曖昧になりがちなハイブランドのリユースアイテムのプライスも、なるほどと思える値付けだった。

修理・リメイクの相談ブース

イオンが運営する、修理やリメイクを請け負う「リフォームスタジオ」による実例展示と相談ブース。使わなくなった学生服やランドセルをミニサイズにして記念に残すなど、まさに「捨てるをへらす」ための提案が目を引いていた。

宅配PASSTOのブース

Shift Cでも既報の、エコミットが運営するPASSTOの宅配サービスの展示。「装飾品」、「小型家電」といった必須アイテムを1箱の中に1点以上入れてあれば、同梱OKアイテムを何点でも入れて良く、無料で集荷に来てくれるという便利なサービスだ。

リユースファッション発見ラボ

メルカリの研究開発組織「R4D」が展開する研究開発ネットワーク「メルカリR4Dラボ」が提供したAIが、明日からできるリユースアイディアを導き出してくれるサービス。タブレットを使って入力するもので、筆者はブランドバッグをどうしよう?と入れたところ、期間を決めて友達と交換してみては?と提案され、最後にそのストーリーが漫画(!!)で表示された。

まとめ

メルカリが独自に算出したCO2削減貢献量により、新品ではなくリユース品を選ぶことで、自分ができるサステナブルアクションを体感できる仕組みが印象に残った。これにより、「捨てるをへらす」という行動を、「いつかやろう」ではなく「すぐにやろう」と背中を押された人は多いだろう。

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ライター/エディター
横山佐知
出版社勤務を経て2022年にフリーランスに転身。趣味は旅とランニングと登山とお笑い鑑賞。

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今が始めどき。かぎ編みのニット小物から広がる編み物の世界

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