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子供服 サイズアウトしたのに捨てられないのはなぜ!?
「わが子にはもう小さくなってしまった服なのに、なかなか捨てられない」というのが、多くの親が経験する悩みである。検索ワードの筆頭に上がるのが、「子供服 捨てられない」「子供の服 捨てられない」「子供服 捨てられない リメイク」といったワードであることからも、その心理が想像されよう。
そこには「思い出が詰まっているから、さみしい」「奮発したものだから、手放しがたい」「着せる機会がほとんどなかったから、もったいない」「兄弟や友人が出産するかもしれないから、取っておきたい」なんて気持ちがある。
となるとサイズアウトした服は増えるいっぽうだが、収納スペースには限りがある。ごみとして捨てるのはもったいないし、焼却や埋め立てによってCO2を排出してしまうのも避けたいところ。子ども服といえど、環境にかける負荷は大人の洋服と変わらないのだから。

サイズアウトした子ども服の「捨てる」以外の処分方法。「買取」
そこでまずは、大人の衣類と同様に服を循環させるシステムを利用しよう。主には、フリマアプリやリサイクルショップで売る、または友人知人に譲る、福祉施設などに寄付をするといったリユースや、小物類などにリメイクするなどのアップサイクルなどが考えられる。
「奮発したものだから、手放しがたい」「着せる機会がほとんどなかったから、もったいない」
と感じる良い状態のものは、フリマアプリやリサイクルショップを利用してリユースしたい。特にブランド品や状態がいいものはフリマアプリでの需要も多い。
「服の写真を撮ったり、購入者とやり取りしたり、梱包したりするのが面倒!」というときは、近所にあるリサイクルショップに持ち込んでみよう。ただし洋服の重さや数量で金額を査定することが多いため、フリマアプリよりは安価になりがち。手軽さやスピードを重視する場合は、買取サービスもおすすめだ。
子供服 買取サービス
キャリーオン
子ども服の買取・販売コミュニティ。不要になった子ども服が送付点数20点以上の場合は「着払いコース(発送キットの取り寄せも可能。ローソンやファミロッカー、郵便局など指定の配送業者を通じて専用QRコードで発送)」、送付点数19点以下の場合は「元払いコース(好みの発送方法で送れる)」のどちらかの方法で送る。買取できる服は状態やブランド、サイズの指定があるので、詳細はサイトをチェックして。査定の結果は、キャリーオンポイント、Amazonギフト券、LINE Pay、現金振込のどれかで受け取ることができる。写真撮影や商品情報の登録、値付けなどの作業はいっさい不要。
https://carryonmall.com
2nd STREET
全国に850店舗以上を展開している総合リユースショップ。予約不要の店頭買取だけでなく、集荷による宅配買取や、バイヤーが自宅に来てその場で査定・見積もり・買取までする出張買取のサービスがあるのが便利。子ども服だけでなく、おもちゃや家電なども合わせて買い取ってもらえる。
https://www.2ndstreet.jp
エコライフ ココ
イオンモールなど、全国に多数出店しているリサイクルショップ。子ども服やおもちゃ、育児用品などを、ブランドやサイズの制限なく買取可能。近くの店舗に持ち込み、査定額に納得すればその場で清算。オンシーズンの商品だと、通常より買取金額がアップすることも。出張買取サービスもあり。
https://ecolife-coco.com
エコリング
ノーブランドの服や傷・汚れがあるものでも買取してくれるのがこちら。店頭買取がメインだが、ブランド品が1点でもあれば宅配買取も可能。近くに店舗がない場合は、LINEで無料査定してくれる。査定に納得した場合は、LINE上で買取手続きをすれば、提携運送会社が回収しにきてくれる。
https://www.eco-ring.com
キングファミリー
わかりやすく重さで買取するので、着古した子ども服でも買取率は95.3%。再販売できる衣類は1kg=50〜150円、販売できずにリサイクル資源として活用する衣類は1kg=1円。過度な汚れや痛み、臭いがひどいものはNG。
https://www.kingfamily.co.jp
思い出が詰まったものはどうする? 「リメイク」「お直し」

「思い出が詰まっているから、さみしい」という場合は、手放す前に写真を撮って記録しておくといい。または、ハンカチケースやポーチ、巾着袋などの日常使いできる小物や、部屋に飾れるぬいぐるみやインテリア小物にリメイクするという手もある。裁縫や手芸が苦手な人も、そういった手作りをしてくれる業者や、服のお直し専門店もある。多少の汚れや破れがあっても、リメイクならばほとんど問題ない。
「譲渡」「寄付」はどこにする? 注意点とは?
友人知人や親戚に譲る場合は、汚れやシミ、傷み、記名の有無などの状態を要チェック。着古してヨレヨレだったり、破けたりしたものは、逆に迷惑になってしまうことも。特に新生児には新品を着せたい人や、衛生面や使用していた洗剤を気にする人も多いため、事前に相手の意向を確認するほうが安心。もちろんきれいに洗濯をしてからの譲渡が必須だ。
また、通っている保育園や幼稚園、学校などのバザーやフリマがあれば、そこに出店または寄付するのも一案。交換会を実施している地域もあるので、最寄りの児童館や自治体などに問い合わせしてみては。
貧困家庭や児童養護施設、発展途上国の子どもたちのために寄付をするなら、以下に紹介する団体がある。ただし、目立つ汚れやシミがないこと、自分がもらってうれしい状態であることが前提。

子供服 寄付サービス
セカンドライフ
「NPO法人グッドライフ」が運営する不用品のリユース・リサイクルサービス。全国から寄付された不用品を仕分けし、物資が必要とされる国内外の場所へ届けている。また、寄付する荷物1箱について2件のワクチン募金を行なっている。集荷料金がかかるが、指定日に自宅まで子供服の引取便を手配してくれ、古着やぬいぐるみ、雑貨なども混載OK。
https://www.ehaiki.jp/second/
いいことシップ(ECO to SHIP)
不用品を送ると1箱につき100円、または品物の査定額が寄付金になる仕組み。寄付をする支援団体を選ぶことができ、寄付した明細はすべて公表されている。集荷料金はかからず、送料のみ。おもちゃやぬいぐるみ、ベビー用品なども送ることができる。事前に連絡すれば、直接の持ち込みも可能。
https://eco-to-ship.jp/area/childwear/tokyo/
こども服みらいファンド
文部科学省など内閣府が、子どもの貧困対策のための官公民連携・協働プロジェクトとして始動した「こどもの未来応援国民運動」。その一環である「こどもの未来応援基金」へ、不要となった子ども服を活用して寄付をする仕組み。子ども服のオンライン買取サービス「キャリーオン」が査定し、その結果に応じた金額が「こどもの未来応援基金」に寄付される。送料は自己負担。状態やサイズ、点数、ブランドなどいくつかの指定があるので、サイトをチェックして。
https://kodomofukufund.jp/
NPO法人 ワールドギフト
寄付された不用品を再利用し、世界98ヵ国へ物品支援や食料支援、医療支援などを行う国際協力NGO。送料込みでの寄付金(支援活動費となる)が1箱につき2900円〜かかる。
world–gift.com
着古してどうにもリユースできないものは、ウエスや雑巾として再利用してから捨てるように心がけたい。または衣類回収ボックスなどを利用して、資源として有効活用されるよう心がけよう。
子ども服を長期保管するときの注意点

「兄弟や親戚、友人が出産するかもしれないから、取っておきたい」という場合は、服が傷まないよう適切に保管を。適当に保管してしまうと、時間が経って変色したり、虫喰いが発生したり、カビが生えたりすることもある。
重要なのは、保管前の洗濯。食べこぼしやよだれ、泥汚れなどは、ぬるま湯と中性洗剤で部分的に手洗いしてから、つけ置き洗いを。洗濯機で洗うだけだとタンパク質や脂質が残ってしまうこともあり、時間が経つと酸化してシミや変色、臭いの原因に。酵素を配合した洗剤を使うのも手。
つけ置き洗いの方法は、酸素系漂白剤を加えたぬるま湯に30分から2時間ほどつけ置きしてから、洗浄液ごと洗濯機へ。服の素材によっては、酸素系漂白剤や酵素配合洗剤の使用を避けた方がよいものもあるため、洗濯表示タグを必ず確認すること。そして、よく乾燥させてから収納すること。生乾きだとカビが生えたり、嫌な臭いが発生する原因に。
収納するときは「サイズごと」「季節ごと」「アイテムごと」などに分けて衣類用収納袋や収納ケースに入れて。それぞれラベリングしておくと、探すときに便利。中には防虫剤や除湿剤を入れることも忘れずに。「保管は2年まで」などと期間を決めておくと、管理しやすいはずだ。