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ストーリー|2024.09.06

ファッション性とエシカルを兼ね備えた、ワークスタイルにおすすめのデザイナーズブランド4選

毎日着る洋服だからこそ、環境や着る人に優しいものを選択したい。職業やシーンによってスタイルが左右される仕事着も例外ではない。ワークスタイルでは、シンプルでスタイリッシュな印象を保ちながらも、周りと差別化できるファッション性も欠かせない。今回は、前回の記事に引き続き、仕事だけでなくプライベートでも活躍する、ファッション性とエシカルを兼ね備えたサステナブルなデザイナーズブランドをご紹介。

原稿:藤井由香里

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持続可能な社会的責任は、私たちの義務「GANNI(ガニー)」

コペンハーゲン発のブランド「GANNI(ガニー)」(Shift C評価:ここから)は、自社におけるサステナビリティレポートを発表するなどサステナビリティに注力している。一方で、「持続可能な社会的責任は当然のこと」という理念から、「NOT A SUSTAINABLE BRAND」というメッセージを掲げている。

2022年には、地球環境やガバナンスを含む5つのカテゴリーで企業パフォーマンスを評価するグローバル認証制度「B Corp(ビーコープ)」を取得。2025年までにさらなる高得点を目指し、サプライチェーンと連携した炭素排出量の削減や、2027年までにCO2の排出量を50%削減することを目標に、取り組みを進めている。

落ち着いたイエローにさりげないストライプがアクセントのブレザーは、肩にぴったりフィットし、ストレートなシルエットで絶妙なバランス感。素材には、原料の抽出・生産・流通・廃棄のすべての工程において環境への被害が少ないと判断された製品に与えられる「EUエコラベル認証」を取得したビスコースと、リサイクルポリエステルを使用。ワークシーンだけでなく、インナーやボトムを工夫すればプライベートでもさまざまなスタイリングが楽しめる一着。

自然の叡智やクラフトマンシップの美を伝える、温度を繋ぐものづくり「SAYAKADAVIS(サヤカデイヴィス)」

日本人デザイナーのSayaka Tokimoto-Davisが2013年に立ち上げた、NYを拠点とするブランド「SAYAKA DAVIS」。衣服を通じて、自然の叡智やクラフトマンシップの美を伝えることを目指している。ブランドとして環境への負荷を軽減することにコミットし、コレクションにはオーガニックコットンやリサイクル素材を使用するなど、環境に配慮した素材や染色を積極的に取り入れている。

ほとんどの織物、裁断、縫製品は日本製で、熟練の職人が一つひとつ丁寧に作り上げており、「良質な服を作る」ことをビジョンに、人権の尊重と透明性を重視したものづくりを実践している。

インド産のGOTS認証オーガニックコットンポプリンを使用した、バルーンスリーブのタックコクーンドレス。ソフトで軽やかな素材がシルエットを美しく保ち、立体的に施されたタックが特徴的な美しいコクーンシルエットを表現している。胸元のVネックや後ろ裾の長めのスリットが、抜け感と軽やかさを演出。上品なデザインで、ワークスタイルはもちろん、デイリーにも着用できる一枚。

LAから、モードでサステナブルなウェアを提案「STUDIO R330(ステュディオ アール スリーサーティー)」

ロサンゼルスを拠点に活動するローラが2020年に立ち上げた「STUDIO R330」(Shift C評価:ここから)。人間と自然が共生する豊かな未来を目指し、リサイクルポリエステルを使用したワークアウトウエアをはじめ、トレンドに左右されないサステイナブルなプロダクトやコンテンツを提案している。

「日本環境設計株式会社」が運営するリサイクルプロジェクト「BRING」と共同で、消費者から回収した古着を再生してオリジナルのリサイクルポリエステル生地を開発。ワークアウトウエアには、この素材を83%使用している。さらに、タグや紐には100%FSC認証材を使用し、パッケージにはリサイクルポリエステルを100%使用。発送用ボックスには、通常廃棄されるカカオ豆の皮を配合した再生紙を使用するなど、環境への配慮を徹底している。

スペインの老舗メーカー「シドグラス」が提供する上質なオーガニックコットンストライプを使用したシャツ。ボタンにはバイオマス配合のものを使用し、自然な心地よさを表現。ゆったりとしたシルエットで、背中に立体的なボリューム感が出る設計が特徴で、ボディーラインを拾わずに美しいシルエットを保つことができる。

また、イージーアイロン仕上げが可能で、ワークシーンでも活躍すること間違いなし。そのまま着用するのはもちろん、袖口をロールアップしてボトムにタックインしたり、フロントボタンを開けてインナーを見せるなど、さまざまなアレンジが楽しめる。

時を経て、美しいヴィンテージウェアとして愛されるようなものづくりを「FETICO(フェティコ)」

デザイナーの舟山瑛美が手がけるウィメンズブランド「FETICO(フェティコ)」(Shift C評価:まだまだ)。「The Figure : Feminine(その姿、女性的)」をコンセプトに掲げるFETICOは、女性が自分の身体や服を纏った姿を美しく感じ、愛でる手助けをしてくれるものであり続けている。

コレクションは国内の繊維産地や職人との協力によって生産されており、「時代を経ても価値のある、丁寧に作られた美しいものを提案したい」という想いが込められている。自己肯定感を高める洋服であること、そしてクリエイティブとクオリティを両立させた服づくりを大切にしている。最近では、デザインを優先しつつサステナブルな素材を選択することも増えており、生産者を含む関わるすべての人が幸せになれるブランドを目指している。

全面にたっぷりとギャザーが入った、ボリューム感のあるスカート。生地にはトルコのオーガニックコットンのサテン素材を使用しており、さらっとした肌触りが特徴。サイドのリボンでウエストからヒップ周りのサイズ調節ができ、自分好みのシルエットに調整できる。

エレガントさとスタイリッシュさを兼ね備えたこのスカートは、トップスや小物の組み合わせによって印象が大きく変わるため、ワークシーンとプライベートでの着こなしを楽しむのもおすすめ◎

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