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ファッション|2026.04.13

アパレルは「サステナブル」になれるのか!?「モロ」が提案するのは良いものを少なく買うための選択肢

2003年にデンマークのコペンハーゲンでスタートした子ども服ブランドMolo(モロ)は、創業当初からできる限り環境負荷の少ない素材を使っている。ユニークなプリント柄やパンチのある配色で、子どもも親も楽しめるデザインに人気が高い。先日、渋谷のMIYASHITA PARKでポップアップストアが開かれ、それに合わせて来日したファウンダー兼CEOのモーンス・イェンセン氏にインタビューした。

原稿:横山佐知

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大切にしているのは、子ども目線での服づくり

Molo(モロ|Shift C評価良い)は2003年にコペンハーゲンの小さなアパートで始まったブランドだが、現在は世界47カ国に500店舗以上を展開している。

人気の理由はユニークなデザインと揺るぎないポリシー。またサステナビリティへの取り組みも徹底しており、企業としてGOTS(グローバルオーガニックテキスタイルスタンダード)認証を取得し、ほとんどのアイテムにGOTS*、GRS*(グローバルリサイクルスタンダード)、OCS*(オーガニックコンテンツスタンダード)などの認証を取得した素材が使用されている。 →日本に実店舗はまだないが、セレクトショップなどでの取扱いが広がってお離、この春、全国各地の百貨店でのイベントも多数行われる予定だ。

それに先立って渋谷MIYASHITA PARKで開かれたポップアップストアに訪れた、ファウンダー兼CEOのモーンス・イェンセン氏に話を聞いた。

*Ecocert Greenlifeより認証取得(ライセンス番号:197496)

Moloファウンダー&CEO モーンス・イェンセン氏

――Molo(モロ)を始めたきっかけを教えてください

モーンス・イェンセン(以下、イェンセン) モロを始める前、私は大手の小売り会社に勤めていて、約250店舗を束ねる立場にいました。だけど直属のボスと折り合いが悪くてね。ある日そのボスと衝突したらその日のうちに解雇されてしまったんだ。

でも私のクレバーな妻が、「あら、前から自分で事業を始めたいと言っていたじゃない。それが今よ!」と背中を押してくれたんだ。

――子ども服を始めることにしたのはなぜですか?

イェンセン これも私のクレバーな妻のアドバイスだったんだけど(笑)、当時の子ども服業界はとても遅れていて、色はピンクかブルーしかなくてシンプルでクリエイティブではなかったんだ。ここに可能性があるなと思い、友だちから子ども服のデザイナーを紹介してもらってミーティングをして、その翌日から一緒にモロを始めようということになったんだ。

―――いろいろと展開が早かったんですね!

イェンセン 私はせっかちなんですよね。今回ここのポップアップもやると決めてから3週間で準備したんだ。普段からこうしたいと思ったことはすぐにやってみることにしている。
モロを始めた当初から大事にしているのは、子ども目線で服を作ること。大人の上からの目線じゃなくてね。彼らの個性を表現する服でありたいと思っている。

あと、Buy better, Buy less.
良いものをより少なく買うという賢い選択肢ができるような服を作ること。
たくさんではなく、量を減らすことができるようにするのが、我々の責任だと思っています。
ヨーロッパだとちゃんとした服ならば、着られなくなったら古着屋などで売れるから、長い目で見れば高くないという考え方やスタイルが定着していますね。

自然に対して良いことをすれば、それは自分たちに戻ってくる

―――ブランドを始めた頃、デンマークでは既にサステナビリティに関する機運は高まっていたのですか?

イェンセン 23年も前なので、人々はそこまで考えていなかったと思いますね。
私は牧場で生まれ育ったので、自然に対してリスペクトを持っています。自然に対して良いことをすれば、それは戻ってくると分かっているので、そう努めようと思っている。この産業が地球を汚さないようにしたいです。

子どもたちのことも大事だし環境も大事。この2本の柱は失わないようにやってきました。
最初に使うのをやめたのはPFAS。スキーウェアなどの撥水加工には必要とされているもので、当時誰も何も言っていなかったけど、私たちは環境に悪いものだと分かっていたからモロでは17〜18年前から使用を禁止しました。代わりにBIONIC-FINISH® ECO(バイオニック・フィニッシュ・エコ)という技術を使っています。素材で撥水加工する方法を見つけたのは、どこよりも早かったと思いますね。

あと水着などへのUVカット加工にはケミカルな薬品を使うことが多いけど、モロでは高密度のリサイクルポリエステルとポリウレタンで、なおかつUPF50+(最高ランク)の性能を持つ素材を見つけたのでそれを使用しています。

―――イェンセンさんは科学的な知識もお持ちなんですか?

イェンセン いいえ、全く。私はいつも好奇心でいっぱいでね、とにかくスタッフや生産者に聞いて回って改良するようにしています。
もっとできるんじゃないか?と彼らを励ましながら、より良いものを作るように努めています。

―――認証はスタート当初から取っていたんですか?

イェンセン GOTS、GRS、OCSなどの認証素材を使うようになったのは2018年頃からです。
生産工場が「これはオーガニックコットンですよ」と言っても、もとを辿ってみると違うこともある。ちゃんとした方法で作られたものかどうか明確になっていないと、自分たちもこの素材は大丈夫!と言えなかったらダメなので。できる限り認証が取れている素材を使っています。

ただ最近は認証を出すエージェントも試されている時期というか、お金儲けのために認証を出しているのでは?というケースもあるので、エージェントを選ぶ必要はありますね。

より良くするためにはレスポンシブルな行動が必要

イェンセン 私たちは完璧ではないけど、より良くするように日々努力しています。
毎シーズン約1,200型新しい商品を作っていて、ベビーから16歳まで、男女、アウトウェア、スイムウェア、シューズ、バッグ、その他雑貨などカテゴリーが幅広く、カラーバリエーションもあるけど、80%以上のアイテムがGOTS、OCS、GRS、OEKO-TEX®︎(エコテックス)、LENZING™ECOVERO™(レンチング・エコヴェロ)のいずれかの認証を取得しています。

例えば、一つのブランドで100型作っているけど素材はウールだけとかオーガニックコットンだけだったら100%の認証を取ることはすぐにできてしまうけど、これだけレンジがあって違う素材で違うアイテムがある中で80%以上が認証を取れているというのはすごいことだと思っています。

個人的な印象ですけど、ヨーロッパのこの界隈では「サステナブル」という言葉は使っていなくて、むしろ使っちゃいけないムードすらありますね。というのも、この産業自体がサステナブルとは言えないからです。リユースを繰り返して最後にリサイクルされたら、その工程自体はサステナブルですけど。
私たちはレスポンシブル(責任のある)という言い方をしていますが、モロは世界中でレスポンシブルな企業のトップ3に入ると思います。 いま80%認証されているという数字を100%にするよう、日々努めていきたいですね。

主なモロ取り扱い店舗とポップアップスケジュール

【取り扱い店舗】
阪急うめだ本店11F モーダバンビーニ内
高島屋京都店5F csケーススタディキッズ内
高島屋二子玉川店5F csケーススタディキッズ内
高島屋新宿店9F  csケーススタディキッズ内
伊勢丹新宿店6F リスタイル・キッズ内

【ポップアップ】
岩田屋本店6F  >>6月23日までの期間限定でモロ・ショップがオープン
博多阪急7F >>4月15日~5月5日*イベントのみ
伊勢丹新宿店6F >>4月22日〜4月28日*上記の取り扱いとは別途にポップアップショップがオープン

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