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ニュース|2026.01.14

シーイン製品から再び有害物質を検出:EU基準を超える実態が明らかに

2025年11月、グリーンピースは世界8カ国でシーイン(Shift C評価:他の選択を)の衣類計56点を購入し、成分分析を実施した。その結果、同社の製品管理体制に深刻な疑念を抱かせる実態が浮き彫りとなった。

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調査した56製品のうち、約32%にあたる18製品がEUの規制値を超えていた

グリーンピース・ドイツが発表した最新の調査報告(2025年11月20日)によると、ファストファッション大手シーインの製品から、依然として高い割合で有害な化学物質が検出されていることがわかった。

今回の調査では、購入した56点の衣類のうち、約3分の1にあたる18点(32%)から、EUの化学物質規制「REACH」の基準を上回る物質が確認された。これらには子ども服も含まれている。

  • 子ども服を含む18製品から、EU基準値を超える有害物質を検出。
  • ジャケット7製品からは、防水・防汚剤のPFASが規制値の最大3,300倍という驚愕の数値が検出された。
  • 14製品から可塑剤のフタル酸エステル類を検出。うち6製品は基準の100倍以上に達していた。

検出されたフタル酸エステルやPFASは、がん、生殖器への影響、子どもの発育阻害、免疫力低下など、多様な健康被害との関連が指摘されている。

被害は着用する消費者だけにとどまらない。生産現場の労働者への影響に加え、洗濯や廃棄を通じて有害物質が土壌や河川へ流出し、最終的には食物連鎖を通じて地球全体の環境を汚染する。

2022年から2025年にかけて、有害物質が検出される割合が15%から32%へと倍増

グリーンピースは2022年の時点で、すでにシーイン製品からEUの化学物質規制「REACH」を超える有害物質を検出していた。当時はテストした47製品のうち7製品(約15%)が基準違反だった。

さらに2024年には、韓国・ソウル市が同社の製品8点を検査したところ、なんと7点から高濃度の有害物質を確認。子ども靴からは基準値の428倍、バッグからは153倍ものフタル酸エステル類が検出されるという、極めて深刻な実態が明らかになっている。

相次ぐ指摘を受け、シーイン側は化学物質管理の抜本的な改善を約束。2025年初頭には、不適切なサプライヤーの排除や独自テストの拡大といった対策を強調していた。

しかし、実態は伴っていない。同社の売上高が230億ドル(2022年)から380億ドル(2024年)へと急成長を遂げる一方で、安全管理は置き去りにされている。2025年の最新調査では、有害物質の検出率が32%(56製品中18製品)と、2022年時の倍以上となった

グリーンピースの指摘によれば、過去に問題視された製品と酷似したアイテムが、再び同じ有害物質を含んで販売されるケースも確認されている。

詳細なデータについては、グリーンピースの公式報告書をご確認ください。

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