ティップス|2025.12.03

サステナブルがコンセプトの東京都内おすすめカフェ

Shift Cの読者には、サステナブルなファッションはもちろん、環境や生産者に配慮したコーヒーやスイーツが気になる人も多いはず。服だけではなく、食を通してもサステナビリティを楽しんでみたいあなたに。コーヒーとパン好きのShift CインターンEmilyが、味と雰囲気が抜群のサステナブルなカフェをご紹介!

原稿:ルーバー 遥 恵深李

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Think Coffee Japan -「Good coffee doing good.」

抹茶ラテ、チーズケーキ、プレーンベーグル&クリームチーズ、クレームブリュレラテ

サステナビリティ

NY発祥のサステナブルカフェThink Coffeeが2023年夏、神田錦町に日本初の店舗をオープンした。「人を大切にする」という価値観を基に、生産者にも消費者にも優しい場所を作っている。コーヒー豆などは農園の人と直接取引をしている。農園のオーナーに支払うという「ダイレクトトレード」とは違い、そこで働く人々に直接支払っているため、更にダイレクトな支援になっている。また、農園で働く人々の安全で衛生的な生活環境を守るために、きれいな水へのアクセス、家の修復・建設、生理用品の提供や女性の教育支援など様々なプロジェクトに取り組んでいる。お店ではカスタマーに向けて、リユース・リサイクル可能なアルミカップや、漁網と再生デニムからできたトートバッグなどサステナブルグッズの開発・販売をしている。

お店について

店舗はビルの1階・2階で、真ん中が吹き抜けになっている開放的な空間。赤いレンガの外装や店内の木のアクセントがNYを思わせるような雰囲気になっている。同ビル6階には、親子がゆっくりくつろげるキッズスペースも。季節によって期間限定のフレーバーラテがあり、冬限定のクレームブリュレラテが私のおすすめ!ベーグルは米国で人気のアルバラドストリートベーカリーのもの。プレーンに加えクランベリーとエブリシングがあり、トーストしてもらうことも可能。追加でクリームチーズやはちみつを付けてみるのがおすすめ!

プレーンベーグル&クリームチーズ、アイスラテ
ストロベリーホワイトモカ

Think Coffee
東京都千代田区神田錦町2-9-15 神田SDGsコネクション1F2F
営業時間:8:00~19:00
https://thinkcoffee.jp/

æ (ash) -「F*ck waste」

atomoビーンレスコーヒーラテ(オーツミルク変更)、N.O(鴛鴦)ラテ

サステナビリティ

æ(「ash アッシュ」と読む)は渋谷と原宿の間にあるゼロウェイスト(廃棄物ゼロ)のカフェ&バー。店内ではプラカップの提供はなく、完全にペーパーレスで紙のレシートも取り扱っていない。店内で販売されているコーヒーハスク(コーヒーの実の皮や果肉を乾燥させたもの)からできたカップ「Huskee Cup」を購入すると、最初のコーヒー1杯が無料になる。テイクアウトも使い捨てのカップではなく、このHuskee Cupで対応している。お店で普通なら廃棄されてしまう素材(1度抽出されたハーブやスパイス、コーヒー豆など)は、再利用の新しいアプローチとしてカクテルなどに使用している。抽出後のコーヒーかすは、三浦半島にある青木農園で肥料として使われる。そこで収穫された野菜などをメニューに活用して、循環の仕組みを生み出している。スタッフのユニフォームは、和紙由来の繊維からできていて、「F*ck waste」と「F*cking wasted」をかけたお店のスローガンが背中に書かれている。

お店について

店内はブルーとグレーでシンプルで大人っぽいインテリア。香港の「鴛鴦茶」をアレンジしたメニュー、「N.O Latte 鴛鴦ラテ」は台湾茶とミルクに、エスプレッソを入れたæ独自のドリンク。また、コーヒー豆を使用せずコーヒーの味を再現した「atomo」というドリンクも珍しくて目に留まる。アップサイクル食材やスーパーフード(デーツ種子、ラモン種子、グァバ、アロニアベリー等々)からできた「豆」を使った、エスプレッソ、マキアート、ラテの3種類のアレンジがある。煎茶由来のカフェインを使用しているが、コーヒーよりは少なく、コーヒーが苦手な人にはちょうどいいかも。「atomo」にはオーツミルクが合うと店員におすすめしてもらったので、オーツにしてみた。

æ (ash)
東京都渋谷区神南1-5-2 川村ビル1F
営業時間:10:00~24:00
https://sg-management.jp/establishments/ash

ovgo Baker -「Doing Good Tastes So Good」

アイスラテ、ホットラテ、ココナッツチャイオートミールクッキー、ミントブルークッキー

サステナビリティ

ovgo Bakerは、“organic、vegan、gluten free options”(オーガニック、ヴィーガン、グルテンフリーな選択肢)の略で、名前の通り、様々な食事制限に対応したスイーツやドリンクを販売している。看板商品は、種類が豊富なクッキー。全て卵とバター不使用になっている。ovgo BakerはBコープ認証を取得していて、積極的に色々なサステナブルな取り組みを行っている。まず、クッキー1枚の生産時のCO2排出量を測り、減らすために工夫をしている。ヴィーガンではない普通のクッキーを作った場合と比較すると、約75%ものCO2が節約できている。更に、フードロスを防ぐためにクッキーの生産量を調整し、売れ残った商品は、翌日に割引価格で販売している。

お店について

本店は小伝馬町の江戸通りにあるが、私が行ったのは原宿のラフォーレの中にある、「ovgo Baker Meiji St.」。席数が少なく小さ目な店舗だが、壁には沢山可愛い写真やイラスト、ポスターなどが飾られていて、とても落ち着く空間だ。クッキーや焼き菓子はシーズナルな味やアレンジが色々。この時選んだのは「ココナッツチャイオートミール」と「ミントブルー」のクッキー。

ovgo Baker Meiji St.
東京都渋谷区神宮前1ー11ー6 ラフォーレ原宿2階
営業時間:11:00~20:00
https://ovgobaker.com/

SAMAA_ -「MAKE A_NEW WORLD」

プレーンベーグル&クリームチーズ、アイスラテ(オーツミルク変更)

サステナビリティ

10月に三軒茶屋にオープンしたばかりのSAMAA_。英国のFood Made Good Standardのサステナビリティ基準に基づいたサステナブルな取り組みを行っている。店内の家具や壁は、アップサイクルされたもの。デンマークの家具ブランド「TAKT」(タクト)、インドネシアのアップサイクルデザインのブランド「SUNGAI Design」、そして静岡県のマルミヤ家具と一緒に作っている。スタッフのユニフォームのTシャツは全て古着で、お店のロゴがスクリーンプリントされている。コーヒー豆の産地は全てトレース可能で安心して飲める。コーヒーのミルクはオーツ変更が無料なのが嬉しいポイント。

お店について

店内は平日でも賑わっていて、暖かい雰囲気。三軒茶屋の住宅街に隠れていて、路面の大きな窓から店内が覗けるようになっている。建物自体は築70年のビルを再生したものというところもサステナブル。ベーグルはeteco breadのもので、プレーンの他にレモンや大麦など色々なフレーバーが楽しめる。持ち帰りもできるが、店内限定のベーグルオープンサンドも一度は食べてみてほしい!

サーモンクリームチーズのオープンサンド、ホットラテ(オーツミルク変更)
ベーグルの持ち帰り袋

SAMAA_
東京都世田谷区上馬1ー33ー7
営業時間:10:00~22:00

Woodberry Coffee Roasters -「To make the earth a better place」

ベーグルブレックファースト、ホットラテ(ソイミルク変更)

サステナビリティ

身近なものだけれど、世界を繋げるコーヒーから、世界をより良くしたいという考えの基、サステナブルな取り組みを行っているWoodberry Coffee Roasters。スペシャルティコーヒーのお店として、東京周辺に複数の店舗を出店している。コーヒー豆は、実際に生産地まで行って「ダイレクトトレード」で買い付けている。店では、オーガニックやヴィーガン、グルテンフリーなどのメニューを多く展開し、「体にも地球にも優しく」が一貫したテーマになっている。コーヒーの焙煎に使っている焙煎機「Loring S35 Kestrel」は、完全熱風式焙煎方法で、年間CO2排出量を約2.8万トン削減する省エネの焙煎機。カフェの他に、渋谷にWoodberry Bakeryというベーカリーも展開している。パンや焼き菓子を中心にヴィーガンやグルテンフリーの商品を提供。

お店について

Woodberry Coffeeは東京を中心に10店舗ある。私が行ってみたのは渋谷店で、平日でも少し並んでいた。メニューの裏にはお店のスローガン、「To Make the World a Better Place」という素敵な言葉が。注文したベーグルブレックファーストのベーグルは、Woodberry Bakeryで作られたヴィーガンのベーグル。コーヒーを頼むと、味の特徴が書いてある紙がもらえて、コーヒーに詳しくない人でも楽しめる。ラテはソイミルク変更が無料。デザートに頼んだヴィーガンのバナナケーキも甘くてとっても美味しかった。

ヴィーガンバナナケーキ
メニューの裏に書いてある素敵な言葉

Woodberry Coffee渋谷店
東京都渋谷区東2ー20ー18
営業時間:8:30~19:00
https://www.woodberrycoffee.com/ 

Common

アイスラテ(オーツミルク変更)、アイスドリップコーヒー、オープンサンド(ハーブサーモンとアボカド生ハム)

サステナビリティ

Commonは、元々「期間限定」でオープンしたカフェレストランとバー。再開発でもうすぐ解体されるという六本木の築52年のビルの1階を改装したサステナブルな空間。建築のテーマは「リユース=還ること」で、お店が無くなった後はまた別の場所で再利用できるもの、解体後にもそのまま使える素材などにこだわり、工夫している。1つの例としては、抽出し終わったコーヒー豆をテーブルに練り込み(写真1枚目)、デザインの一部にしている。メニューには、ソイとオーツミルクのオプションや、一部ヴィーガンスイーツも載っている。

お店について

カフェ、レストラン、バーの3つの形を持つCommon。夜のバータイムでは、音楽の生演奏やDJパフォーマンスもある。また、クリエイターのポップアップストアを開催したり、コミュニティを巻き込むイベントが沢山ある。「食・音楽・アート」が交わりあうユニークな場所。私が行ったのはランチタイムで、人気のオープンサンドを食べてみた。朝のブレックファーストタイムや夜のバータイムには、全く違う雰囲気が味わえそうで、また遊びに行ってみたい!

店内にある建築のサステナビリティの説明

Common
東京都港区六本木4ー8-5 和幸ビル1階
営業時間:8:00~23:00(月曜定休日)
https://kant-tokyo.com/common

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今が始めどき。かぎ編みのニット小物から広がる編み物の世界

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