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ファッション|2025.06.27

【Shift Changer】ベイカー恵利沙が大人気のマーケットFIELD + SUPPLYで出会った、お気に入り9選

ニューヨーク州在住の【Shift Changer】ベイカー恵利沙さんが、現地のサステナブルなイベントやアクションをリポートしてくれるこの連載。今回は年に2回、春と秋に開かれるFIELD&SUPPLYというマーケットをフィーチャー。川沿いのエリアに300近い店舗が集まり、ショッピングはもちろん、コンサートや食べ物も楽しむことができるそう。中でも特に気になった9つのブランドを紹介してくれました。

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ベイカー恵利沙
1989年生まれ、オレゴン州と千葉県育ち。モデルとしてキャリアをはじめ、ファッションスタイリスト、ライターなど活動の幅を広げ、2017年ニューヨークに拠点を移す。ファッションブランドとのコラボレーションを多数手掛けながら、ライターとして現地の情報を発信。気候変動を中心とした社会課題への関心が高まり、2023年には気候変動報道を中心にメディアの連携をサポートする団体”Media is Hope”に海外コミュニケーション担当として参加。日本と海外メディアとの橋渡しを務める。

伝統的な工芸品フェアを現代風にアレンジした、つくり手の顔が見えるマーケット

6月のはじめの日、ハドソンリバー沿いで行われるFIELD + SUPPLYというマーケットに行ってきました。FIELD + SUPPLYは、ニューヨークシティから車で2時間ほど北部にあるキングストンという街で行われるマーケット。伝統的な工芸品フェアを現代風にアレンジした、つくり手の顔が見えるマーケットです。

その出店数は275店以上にものぼり、お洋服、ジュエリーなどをはじめ、インテリアや陶磁器、食べ物まで幅広く揃います。出店ブランドの特徴は、小さな独立したブランドであり、スタジオや工房から生産者自らが持ってきた、つくった人の顔が見えるクラフトであるということ。

ネットサーフィンではなかなか出会えない、顔と顔を合わせた出会いがそこにはあります。実際につくった方からブランドや商品に込められた想いを聞くことができるのも魅力のひとつ。ものづくりに愛のある素敵なブランドに出会うことができる場所です。

2014年にはじまり、今では出展者とお客さんともに、世界中から人の集まるマーケットになっています。
リバー沿いの開放感と、音楽ステージやフードの出店が多いことも魅力。ワークショップなどを実際に体験できるブースもあり、子どもから大人まで楽しめます 。(かわいいワンちゃんが多いのも私は嬉しい!

コンサートがはじまるのを待ちながらチル

インディペンデントの小さなブランドで買い物する喜び

アップステートに引っ越してから、インディペンダントの、小さなブランドで買い物をすることがとても多くなりました。気候変動に限らず、あらゆる社会問題について深く向き合うようになってから、自分のお金をどこでどのように使うかをとても意識するようになったことが理由の一つ。さらに小さなブランドは、多くの場合が大量生産せずに、環境に優しいものづくりをしているということだけでなく、生産者の想いまで感じられる愛のこもったものは、そのストーリーまで特別で、ユニークで、ありふれていないということも魅力に感じています。

FIELD + SUPPLYで出会った、私のお気に入り9選

今回のFIELD + SUPPLYで私が特に気になった出店者を9つご紹介します。

Tales Of Us

ハドソンリバーをバックに広がる出展ブースの数々。外のエリアに足を踏み入れてすぐ、まず目に留まったのは「Tales Of Us」。
アンティークのリネン、テーブルクロス、ナプキン、ベッドシーツなどをアップサイクルし、ハンドクラフトで美しいお洋服に蘇らせるブランド。
ヴィンテージのレースに目がない私はすぐに引き込まれました。それぞれのブランドのブースの活用法を見るのも楽しみの一つですが、上段で風に揺れるレースのトップスたちもまた美しかったです。
WEB: https://www.talesofusdesign.com/
Insta: https://www.instagram.com/talesofusdesign/

Tavin Boutique

遠目から見てもすぐに、絶対に好き!と思ったヴィンテージショップ 「Tavin Boutique」。
LAから出展しに来たそうです。とてもチャーミングな夫婦が、旅をする中で出会うお宝ヴィンテージたちを揃えたお店。ハンドクラフトでアップサイクルされたジャケットもとても素敵でした。ロマンティックなセンスが光るセレクトで、ディスプレイも美しく、マーケットの中でもずっと賑わっていたブースのひとつ。
記事のトップに掲載している写真で着用しているのはこのお店の商品で、まるで映画「あの頃、ペニー・レインと」に登場しそうなコート。私がこの日着ていたお洋服もほとんどがヴィンテージだったので、コーディネートにぴったり。
WEB: https://www.tavinboutique.com/
Insta: https://www.instagram.com/tavinboutique/

Sweet Deliverance

日本に帰るとき、大事な人へのお土産として愛用しているグラノーラ「 Sweet Deliverance」。
すべての製品が、オーガニック、グルテンフリー、精製糖フリー、オリーブオイル使用。製品そのものへのこだわりはもちろんのこと、女性のオーナー、女性のチームによってつくられていることも、すべての製品の裏側に記されています。味の美味しさはもちろん、パッケージのデザインが素敵なのもギフトに喜ばれる理由の一つ。シェフ、母親、そして産後ドゥーラでもあるファウンダーのケリー・ギアリーが考案したブランド。ホームページには、「インスピレーション:中絶の権利はヘルスケア」と書かれています。想いに共感できるファウンダーのつくるものは、より美味しく感じます。
WEB:https://sweetdeliveranceny.com/
Insta: https://www.instagram.com/sweetdeliverance/

AU BOULOT WORK WEAR

オーナーの方の着こなしと、佇まいに目を惹かれた「AU BOULOT WORK WEAR」。
厳選された、フランスの古着ワークウェアをアップサイクルし、独自のスタイルを生み出すAU BOULOT WORK WEARは、ファッションエディターとして活躍する、マライア・ウォーカーによって設立されました。ニューヨークを拠点に世界中を旅するなかで、実用性を重視したフランスのワークウェアに情熱を注ぎ、その情熱をより幅広い層に伝えるため、ブランドが設立。
実用的なワークウェアを、多様なスタイルを表現できるキャンバスとし、ステートメントピースとなる一点ものを提供しています。アーティストとのコラボレーションにも注目!
WEB: https://auboulotworkwear.com/
Insta: https://www.instagram.com/auboulotworkwear/


Niwaki

日本のガーデニング用品を販売するNiwaki。日本を訪れたブランド創始者のジェイクが、京都の庭園で選定された美しい木々を見たことをきっかけに植木屋さんで働くこととなり、その後ロンドンに戻り、日本で出会った素晴らしい園芸道具の輸入を開始したことがはじまり。ファッションデザイナーともコラボし、ライフスタイルのアイテムも充実しています。
日本の文化や道具が、ロンドンに、そしてアメリカに熱意を持って届けられるのはとても嬉しい!ホームページのストーリーにあるインタビューも、使っている方たちの暮らしや顔がパーソナルに感じられて、とても読み応えがありました。ひとびとの生活に寄り添う園芸道具です。
WEB: https://www.niwaki.com/
Insta: https://www.instagram.com/niwaki.hq/


FN Furniture

ちょっと一休み、と人々が集うこのエリア、実はみんなが座っているのはサステナブルに作られた家具 「FN Furniture」。
ハドソンバレーでローカルに作られるこの家具は、機能性が高く心地の良い家具であり、ブルクックリンヒップなスタイルは、まるでアートピースのよう。海洋プラスチックなど、100%再生素材を使用し、受注生産で在庫を抱えず、ゼロウェイストなものづくりも魅力的です。適正価格で提供し、労働状況がエシカルであることも表明しています。
座りごこちがよく、スタイリッシュで、そして生産の背景まで気持ちよい家具たち。いつか迎え入れたい!
WEB: https://www.fnfurniture.com/
Insta: https://www.instagram.com/fnfurn/


SAYAKA DAVIS

Shift Cで以前ご紹介されていた、SAYAKA DAVISさんもこのマーケットの常連です!とても賑わっているさやかさんのお洋服、私ももちろん大ファンです。
詳しくはこちらの記事を是非読んでみてください。


Frances Grey

マーケットの常連であり、目を引くロケーションにブースを構える、美しいハットブランドFrances Grey。ニューヨークをベースに、母と娘で運営しているブランド。頭のサイズやスタイルに合わせてカスタムメイドされたハットを母のデビーが作り、その技術と想いを広めるべく、娘のアンジーがビジネス面を担っています。ブランド名は、デビーの曽祖母、美しいジャマイカ島の出身で才能溢れる裁縫師であるフランシス・グレイから引き継いだもの。ブランドのロゴも、曽祖母のパスポートの署名をそのまま使用しているのだそう。家族のレガシーは、力強く美しい女性たちによって次の世代に受け継がれていきます。
WEB: https://www.francesgreyny.com/
Insta: https://www.instagram.com/frances.grey/


Strange Joy Studio

最後に立ち寄ったのは、キングストンのスタジオで、アーティストのLark Kidderがデザインから製作まですべて手掛ける「Strange Joy Studio」。
心が明るくなる、淡く鮮やかなカラーと、モノトーンを合わせた色使いが特徴的なセラミックの作品たち。食べ物が映えるのはもちろんのこと、食べ終わった後にも喜びをくれる彼女のセラミックは、ローカルのカフェでも大人気。カフェで提供されるお皿やカップとしても使用され、それらの作品をカフェで購入することもできます。
どこで出会っても、一目見てこれはStrange Joy Studioの作品だ!とすぐに分かる、他に代えの効かない個性あるデザインがその魅力です。
WEB: https://www.strangejoystudio.com/
Insta: https://www.instagram.com/strange_joy_studio/

ちなみに、この日着ていたお洋服は、ジャケット、レーストップス、ジーンズ、バッグ、バッグにつけたスカーフが全てセカンドハンド。インナーに着ているベージュのトップスは、素材から生産過程まで、とても環境に配慮しているブランド、Baserangeのもので、100%バンブーで出来ています。サングラスは、パリ発の、世界ではじめてのサステナブルアイウェアブランド、WAITING FOR THE SUNのもの。

込められた想いに触れる、豊かな体験

気になったブランドはありますでしょうか。ハンドクラフトの作品は、込められた想いだけでなく、品質も良くつくられていて、その背景にも触れることができて、とても豊かなお買い物体験になるなあ、と改めて感じています。

景色も、そよぐ風も気持ち良く、最後はマーケットに来ていたお友だちが自然にフードトラックのエリアに集まり、みんなでお喋りしながら過ごしていたのも良い思い出。

皆さまの、お気に入りの顔が見えるブランドはありますか?最後まで読んでいただきありがとうございました! 

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