ブログ|2025.02.10

サイズアウト問題をどうする?! 子ども服とサステナビリティ

サステナブルな暮らしを心がけたいけれど、子育てしながら実践するのは簡単ではない。特に、すぐにサイズアウトする子ども服選びは悩みどころ。それでも子どもたちが大人になる未来のために、できる範囲で環境や社会にいい選択をしたい。キッズファッションとサステナビリティをどう両立するか、5歳児のママが編み出した方法とは?

原稿:一般社団法人unisteps

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「サステナブルな暮らし」の理想と現実

このブログの読者のみなさまは、なるべくサステナブルな服との付き合い方をしていきたいと思っている方々だと思います。丁寧に選んだ服を、大切にケアしながら長く使っていく。愛着のあるアイテムとともに、オーガニックハーブティーを片手に豊かな時間を過ごし・・・

なんてスローで美しい世界観をがらがらがっしゃーんと揺るがしにくるのが、キッズ!

もちろんベビー&キッズがいても自分のペースを崩さずに生活していける方もいますが、筆者を含め一旦サステナビリティは置いておいて、目の前の子供に必要な服を着せようとあくせくしたことのあるパパママも多いでしょう。

今回はそんな、愛するキッズたちのファッション事情とサステナビリティについて考えてみたいと思います。(筆者の子どもが5才のため、0才からそのくらいまでのキッズを想定しています。小学生以上はまた勝手が違ってくるのでしょうか?)

子ども服 ×サステナビリティの3つの課題

大人が自分の服を選ぶのとは異なる、キッズのファッション事情。服を選び、着せる大人としては、可愛い服を着せたいし、家計上、現実的な予算内におさめたい。そして、できることなら子どもの将来のため、環境や人権にも配慮したいと思うのは当然のことです。今は学校の授業やSNSで環境や社会問題に触れることも多くなっていますが、一昔前まで、第一子誕生は多くの人が環境意識に目覚めるきっかけでした。子供が生まれ、「この子が大きくなる頃・・・」と思うと、意識が向くタイムスパンが一気に伸びるからでしょう。

さて、この子の未来をより良いものにするため、サステナブルな子育てと服選びをしようとやる気になったのも束の間、筆者は早々に①サイズアウト②子ども自身のこだわり③在庫管理という問題にぶち当たったのです。

成長著しい子どもたちは、特にベビーなど月齢が低い場合は数ヶ月で服が小さくなり着れなくなってしまうなんてことも。4-5歳と大きくなってきても、2シーズン着られれば良い方です。お金がかからずにサステナビリティのインパクトも大きい、「今ある服を長く着ましょう」という大人のサステナブルファッションの王道が、サイズアウトしていくキッズには通用しないのです。

そして、これは個人差があるかもしれませんが、子ども自身も服にこだわりを持つことがあります。筆者の娘は絶賛プリンセス大好き期で、どれだけ大人が気をつけて選んでも、好みの色柄・形のものしか断固として着ない固い意思をもっています。そこに環境配慮が入る余地はありません。他にも恐竜、新幹線、キャラクターものなど、キッズの心を掴んで離さないあらゆるコンテンツと大人の事情を擦り合わせる必要がありますが、結局は我が子の笑顔と家庭内平和のため、大人の事情は一旦横に置かれることが多いのではないかと推察します。

そして最後に在庫管理。たくさん遊び、たくさん汚すキッズは服の枚数も多くなります。保育園や幼稚園にいっているのなら平日用と週末用の服を、サイズアウトを考慮にいれながら季節で調節していくのは、バックヤード(今着ないけれどもうすぐ着るもの、そしてもう着られなくなったから後であげたり売ったりするものを保管しておく場所)を含めてかなりの管理スキルが必要になります。子どもが2人3人いる場合、難易度は加速度的に上がります。こんなに考えることがあったの!?と筆者はここで面食らいました。

楽しく(できる限り)サステナブルに子育てしていくために

さて、少し愚痴っぽくなってしまいましたが、少しでも共感いただけるパパママがいらっしゃれば嬉しいです。サステナブルなキッズ服を選びたいけれど、なかなか難しい。上に挙げた課題に対する直接の解決策というわけではありませんが、悩める私たちの助けになってくれるブランドやサービスがいくつかあるので、そちらも考えてみたいと思います。

まず、キッズサステナブルファッションの考え方として、服そのものをサステナブルにするアプローチと、流通からのアプローチがあります。

1.服そのものをサステナブルにする

服そのものをサステナブルにするアプローチで最もメジャーなのが、オーガニックコットンを使用すること。Shift Cのキッズ服部門で高評価のブランドをみてみると、多くがオーガニックコットンや無染色コットンを使っています。ぜひShift Cのサイト内、ブランド詳細検索で「キッズウェア」にチェックボックスを入れて検索してみてくださいね。また、面白い例で、KasuReKids(カスリキッズ)(https://shiftc.jp/brand/kasurekids/)というブランドは、どんどん背が伸びてもワンピースからチュニックへと形を変えながら何年も着続けられるデザインの服を販売しています。

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2.流通からアプローチする

一方、流通からのアプローチとは、1着の服が捨てられずに何度も使われるよう、必要な人に届くしくみのことを指します。お下がりもこれに含まれるサステナブル(そしてお財布にもやさしい)なアクションです。他にはメルカリや、キャリーオン(https://carryonmall.com/)という中古服の買取と販売をしているサイトも服の寿命を伸ばす素晴らしい仕組みです。なおキャリーオンに買い取ってもらう場合は、サイズアウトした服をただ袋に詰めて送ればよく、これは上で述べたバックヤードの在庫管理がカオスになる問題を解決してくれる強力なパートナーになり得ます。また、服よりもサイズにシビア(服なら多少短くても使えますが、きつい靴は履けません)な靴を所有せずにサブスク登録をし、成長に合わせて必要なサイズのアイテムを送ってくれるKutoon(https://kutoon.net/lp09/)というサービスも注目をあつめています。

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このようなブランドや仕組み、サービスをできる時には活用しながら、完璧主義にならず、可能な範囲でサステナブルな子育てをしていくことがうまく続けていく秘訣なのかもしれません。子育て中の皆さん、頑張りすぎずに、楽しんで服を着せていきましょう!

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本記事は日本のユーザーの方のために、「多様で、健康的なファッション産業をつくる」ことをミッションに活動する一般社団法人unistepsが執筆しています。

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