• トップ
  • Learning
  • 子どもの未来のために選びたい、オーガニック「ベビー&キッズ服」

ストーリー|2024.05.28

子どもの未来のために選びたい、オーガニック「ベビー&キッズ服」

ベビー服、キッズ服選びをきっかけに、ファッションのサステナビリティについて考えるようになる人も多い。子どもの将来を考えることは、地球の未来を考えること。そんな人たちに選ばれる、ベビー&キッズ服ブランドをご紹介。

原稿:吉野ユリ子

Share :
  • URLをコピーしました

乳児期、幼児期の子育てをするうえでいくらあっても足りないのが衣類。数カ月おきにサイズアウトするし、洗濯も頻繁、使用状況も過酷だ。それに加え、素早く着替えさせられるか、自分で脱ぎ着できるかなどの視点も加わり、求められる条件はたくさん。さらに、出産・子育てをきっかけに環境意識が高まったという人も多く、環境に優しいベビー&キッズ服のニーズは高まっている。今回はそんな中でも特徴的なアプローチを行っている3ブランドをピックアップ。出産ギフトにも喜ばれそう。

南アルプスから届いた、ベビーニットの先駆けブランド「コフク」

「20年後の地球につなぐ」という思いを込めた製品づくりは、未来を担う新しい命のお祝いの品として、贈る人も贈られる人も笑顔にしてくれる。

1949年創業「小林メリヤス」による、山梨県・南アルプス市の豊かな自然の中で生み出された、オーガニックコットン子供服ブランド「cofucu(コフク)」。ブランド名は、原料、糸、染色、編み、仕上げまで環境に配慮した職人たちの「コラボ」で作り上げ、未来を担う子どもたちが「幸せに」暮らしていけるように、という願いが込められている。
オーガニック認証は、コントロールユニオンの国際認証(通称CUCオランダ支部)を取得。製造に関わる各業者がGOTS取得に向けて取り組みを進め、GOTS全条件が満たされていないものは、国内基準に従って安全性やトレサビリティを守っている。素材はオーガニックコットンを中心に、アンゴラ、カシミア、アルパカ、ウール、シルク、亜麻、ヤク、キャメルなどの厳選素材をブレンドし、風合いや柔らかさ、保湿性、温かさなどに変化をつけているが、いずれも農場主から紡績工場、製造工程に至るまで、「生産者の顔が見えるものづくり」を貫いている。

糸の特性に合わせて40台もの編み機を使い分け、優れた職人の手により細かく調整しながら製造が進められる。大切に扱われている機械は創業以来50年を経ても正確に働き続けている。

染色もこのブランドのこだわりのひとつ。有害物質を含まない鉱物の岩石などを用いた「彩土(はに)染め」や、草木染めの一種「洛陽染め」、土の中の酸化鉄による「ベンガラ染め」など、科学薬品を使わない染色に工夫を凝らしている。
丁寧に作られた上品なニットは出産祝いとしてのギフト需要も多く、男女問わず使える優しい色合い、シンプルなデザインが人気だ。
Shift Cブランド紹介


国産綿復興プロジェクトで農業振興にも取り組む「プリスティン」

汚したり敗れたりしやすい子供服。プリスティンでは「リプリ プロジェクト」として、シミがついた服の染め直しや敗れた部分への刺繍リメイクなども行っている。

ファッションが環境汚染産業と言われるなか、「清らかな汚れのない状態を維持し続ける」という願いを込めて1996年に「アバンティ」から誕生したオーガニックコットンのブランド「PRISTINE(プリスティン)」。ベビーのみならず、レディース、メンズも充実している。

糸から製品まですべて自社の企画・デザインで開発し、国内協力工場で生産。このブランドが今、力を入れているのが国産綿の使用だ。2021年から「国産綿復興プロジェクト」に着手し、全国8拠点で栽培開始、今春から35拠点で育てている国産綿を、2023年から製品に使用し始めている。現在も農業振興、耕作放棄地の活用、農福連携といった活動を通して、国産綿の自給率を上げる活動を支えているのだ。

バンダナ柄プルオーバー¥6,930とバンダナ柄ブルマ¥5,500。染色を手掛けた藤田染苑は創業90年以上の歴史をもつ伝統的な京友禅の老舗工房。型染め、手捺染め技術を用いて、これまでにない繊細なデザインを実現している。

また長年、素材そのものの色合いを生かした無染色にこだわってきたが、近年取り入れているのは、薬剤を使わない天然染色。写真のバンダナ柄プリントは、京都藤田染苑とコラボし、優れた職人技術のもと、「マリーゴールド」「藍」「五倍子(ふし)」「茜」など、自然の草木や鉱物だけで鮮やかな色彩を生み出している。
Shift Cブランド紹介


夏も冬も、5年後も。1着を長く慈しむ工夫がたくさんの「カスリキッズ」

型数、色数をあえて制限し、ワンピースは3ウェイ、パンツはユニセックスなので、兄弟姉妹みんなで長く愛用できる。

江戸時代中期から続く日本の伝統織物である久留米絣を採用し、素材は国際基準の藍染めオーガニックコットンと、製造工程で出る規格外のハギレだけを使い、「今すでにある衣類を大事にすること」「新しい衣類を製造するときは人権と環境に配慮した長持ちするものにすること」を大切にものづくりをする「KasuRekids(カスリキッズ)」。二児の母である代表の長谷川まゆみさんが、子供服にサステナブルな選択肢が少ないと感じ、2023年に立ち上げたブランドだ。約38㎝という絣の生地幅を生かし、国内の縫製工場の協力のもと「生地の耳」を使うことで裁断くずを極力少なくした製造を実現。出た裁断くずも工場からブランドに戻し活用する。

天然藍染めオーガニックコットン3WAYワンピース ¥26,000。袖周りや身幅などのデザインの工夫でサイズに柔軟性を持たせてあり、2歳のときにロングワンピースとして愛用していた服を、7歳になってもジレとして楽しめる。

そんなKasuRekidsの一番の特徴は「長く着られる」こと。30以上の工程の多くを手作業で行う久留米絣は上品で丈夫。綿100%の厚手生地は、夏涼しく冬暖かいという機能性をもつため、一年中着用できる。さらに飽きが来ず、トレンドに左右されない無地のクラシカルなデザインにこだわり、ワンピースは「前ボタン」「後ろボタン」「ジレとして」と3Wayの着こなしが可能。サイズアウトしやすい子供服において「5年着られる」ことを目指しデザインされている。パンツも裾の折り返しとウエストの調整ボタン次第で年齢・性別を問わず愛用でき、破れやすい膝周りの生地は二重になっているなど補強も万全。最終的にサイズアウトした品もブランドで回収し、再販やレンタルで活用するという循環を実現している。

ハギレ3WAYパンツ¥16,500。裾の折り返しの幅を調整することで丈も柔軟に対応。ポケットや裾にあしらわれたぼかし縞柄を膝の補強布にも使用しているため、膝が破れると下からこの柄が現れる!

すぐサイズアウトしてしまうから、すぐダメになってしまうから…と諦めがちな子供服の課題に真摯にアプローチしたブランドだ。

5月30日18:00まで、応援購入サービスMakuakeで先行予約できる。
https://www.makuake.com/project/kasurekids2/
Shift Cブランド紹介

Share :
  • URLをコピーしました

Learning他の記事を読む

絞り込み検索