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ファッション|2026.02.05

【Shift Changer】ベイカー恵利沙が実感する、体験型ギフトを贈り合う楽しさ

ホリデーシーズンの欧米のプレゼントのやり取りはかなり大掛かりなものだとニュースなどで聞くが、実際はどんな様子なのか?ニューヨーク在住の【Shift Changer】ベイカー恵利沙が伝えるその実態は?そして彼女の周りの人たちの間では、体験型ギフトを贈り合っているんだとか。その内容を教えてもらった。

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ベイカー恵利沙
1989年生まれ、オレゴン州と千葉県育ち。モデルとしてキャリアをはじめ、ファッションスタイリスト、ライターなど活動の幅を広げ、2017年ニューヨークに拠点を移す。ファッションブランドとのコラボレーションを多数手掛けながら、ライターとして現地の情報を発信。気候変動を中心とした社会課題への関心が高まり、2023年には気候変動報道を中心にメディアの連携をサポートする団体”Media is Hope”に海外コミュニケーション担当として参加。日本と海外メディアとの橋渡しを務める。

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ドキドキの詰まったギフトと、過剰消費の実態

ニューヨークに引っ越してはじめて就いた仕事は、5番街にある、とあるハイブランドのセールスでした。働きはじめたのは、ちょうどホリデーシーズンの直前。クリスマスに近づくと、ものすごい数のお客さんたちが、長いギフトリストを持ってお買い物にやって来ます。そのリストには、お母さん、お父さん、兄妹、叔父叔母、兄妹のパートナー、甥っ子、姪っ子、パートナー、、、と、果てしなく名前が続きます。アメリカのクリスマスは家族で過ごすものという認識はありましたが、実際に経験してみるとびっくり!親から子どもへ、だけではなく、大人同士も含めて、その日に会うメンバー全員とギフトのやりとりをすることがスタンダードなのです。アメリカ中のビジネスがお休みになり、家族に会いに行く特別な日なので、それはもう大人数で集まるから、その分ギフトの数もすごい量。

ニューヨークのクリスマスは、まるで映画の中のようなマジカルな美しさがあります
例年大人数で過ごすクリスマス。写真の周りの飾りは、子どもたちの手作り

相手のことを想ってギフトを選ぶ時間は、とても特別で素敵なもの。私自身も、ギフトを選ぶのも、ギフトをもらうドキドキも大好きだし、お店でそれをお手伝いする時間も大好きでした。なので、そのこと自体を否定するわけではないけれど、あまりに過剰消費がされて、無駄が多くなってしまうのは、やっぱり問題視されるべきこと。実はアメリカのホリデーシーズンには、こんなデータがあります。

「全米小売業協会によると、アメリカ人は毎年7430億ドル相当の商品を返品しており、そのうちホリデーシーズンの購入品が15.4%を占めています。多くの不要な贈り物は最終的に埋立地に送られ、廃棄物問題や環境破壊の一因となっています。 Civic Sc​​ience社の2024年の報告書によると、ホリデーシーズン終了後、贈り物を受け取った米国成人のほぼ3人に1人が返品または交換を予定していることが明らかになりました。さらに、返品された商品は必ずしも店頭に戻されるわけではありません。Optoro社によると、米国における商品返品に伴うリバースロジスティクスは、年間1,600万トンもの二酸化炭素排出量に相当します。これらの返品はまた、最大95億ポンド(約430万トン)もの埋立廃棄物を生み出しており、これは満載のボーイング747型機約1万機分の重量に匹敵します。」(Forbesより一部抜粋

こうなると、やっぱり問題ですよね。

パートナーの家族と過ごす中で出会ったギフトアイディア

昨年結婚をしたパートナーと出会った6年前から、クリスマスは彼の家族と一緒に過ごしています。そしてはじめて一緒に過ごしたクリスマスから、パートナーと、その家族みんなのギフトセンスに感激!

例えば、大人から子どもたちへのギフトは、科学館や博物館のチケット、スキューバダイビングの教室のチケット。一人で飛行機に乗れる年齢の子どもには、おじいちゃんおばあちゃんに会いに来れるように飛行機の航空券、など。

大人から大人へのギフトは、贈る相手が住んでいる街にあるレストランのギフトカード、お気に入りのカフェのギフトカード、ローカルの本屋さんのギフトカード、行きたいと言っていた美術館のチケット、など。

要は、物ではなく、「体験」のギフトが満載だったのです。子どもたちの学びと喜びいっぱいの体験は、きっとずっと残る思い出になるだろうし、贈る相手が住んでいる街のレストランや、その人が行きつけのコーヒーショップのギフトカード、というアイディアも大好き。ローカルで、小さなビジネスをサポートすることにも繋がるし、なかなか行くことのないちょっとファンシーなレストランのギフトカードは、これを機に行ってみようというチャンスをくれます。今年のクリスマスは、彼の両親から、私たちの住む街にある素敵なホテルのレストランのギフトカードをいただきました。ちょっと特別な日のデートナイトに使おうと、今からその日を楽しみにしています。

贈った相手と一緒に体験することで、より深まる思い出

贈った相手と一緒に体験できるから、より思い出が深まる、というのも魅力的。私とパートナーは毎年、誕生日にはお互い旅をプレゼントしています。彼の妹から昨年のクリスマスに美術館のチケットをもらったのですが、その美術館に行く、というのが目的の旅を彼が計画してくれて、その街にある素敵なブティックホテルに泊まる旅を今年の誕生日にはギフトしてくれました。
隣の州の美術館だったのですが、新しい場所に行く、というきっかけにもなるギフト。はじめて行く街と美術館は、すっかりお気に入りの場所になりました。

ずっと行ってみたかったマサチューセッツ州の美術館 MASS MoCA
美術館のすぐ近くにあるTOURISTSというホテルもとっても素敵でした

クリスマスには、彼はいつもコンサートやショーのチケットをギフトしてくれます。私よりずっと音楽やエンタメに詳しくて、アンテナをいつも張っている彼。彼を通じて好きになった音楽の一つに、Tennisというバンドがあります(残念ながら昨年活動停止をしてしまったのですが)。その年は、Tennisの音楽に出会えたことだけでももうギフトだったのですが、同年のクリスマスには、翌年に行われるTennisのコンサートチケットをギフトしてくれました。私のアンテナでは見つからなかった情報で、彼を通じて好きになったバンドのコンサートを一緒に観にいく、というのはとても特別な体験に。

その次の年には、私がずっと行ってみたかったスタンドアップコメディのチケットをギフトしてくれました。スタンドアップコメディは、ある程度の英語力に加えて、政治や社会背景が理解できないとなかなか楽しめないものですが、そろそろ私も楽しめるんじゃないかと思っていたときに、ローカルのシアターに私の好きなコメディアンが来ることを彼がすぐに見つけてくれて、こちらもとても大切な記憶になりました(ちなみに、コメディはまだまだ全部は理解できなかったです、またチャレンジするぞ)。

昨年のクリスマスには、私が3年ほど前から大好きな、オリビアディーンのコンサートチケットをギフトしてくれました。夏にカナダのモントリオールで行われるコンサートなのですが、私たちはモントリオールが大好きで、これまで冬にしか訪れたことがないので今度は夏に行きたいねなんて話していたので、私にとってダブルでご褒美のようなギフトを贈ってくれました。今年の夏の楽しみになっています。

サプライズだったので、大興奮!この夏が楽しみです

こうして改めて書いてみると、パートナーのセンスが私にとって抜群で、なんだか自分のセンスに自信がなくなってきますが、、私は昨年、クリスマスには最近再開した編み物でハンドメイドしたブランケット(クリスマスに間に合わず、まだ編んでいます笑)と、昨年いろんなことが重なり心身ともによく頑張っていた彼に、マッサージのチケットをギフトしました。私なりの、ケアセット。

誕生日に連れて行ってもらったホテルでもブランケットを編んでいました。もうすぐ完成!

彼の誕生日は8月なのですが、例年9月に2人で日本に帰国しているため、私から彼への少し遅れたギフトは、毎年日本での温泉旅行にしています。お互いの強みを活かして、そしてそのギフトに自分も一緒に参加できちゃうのも、思い出が深まって楽しい。

私まで楽しみにしている、毎年の温泉旅行

番外編としては、パートナーの妹夫婦からもらった、私の名前で植えてくれた木のギフト。私が日頃から環境に対して配慮し活動を行っていることを知ってくれているので、私の誕生日に、私の名前で環境団体を通して植林をしてくれたのです。自分の名前で木が植えられたこと、そしてその心遣いも含めてすごく嬉しかったです。他にも、「私の誕生日には、是非ギフトの代わりにこちらの団体に寄付をしてくれると嬉しいです」という呼びかけをしている友だちも多く見かけます。自分が大切に想っていることに、力を貸してくれるギフトもとても素敵ですよね。

形に残るもの、心に残るもの 〜ご褒美バッグならぬ、ご褒美受講料〜

形に残る、もののギフトももちろん素敵!でももし、「これまで色んなものをあげてきたし今回は迷うなー」とか、「なんだか今年は違うギフトにしてみたいなー」なんて思ったとき、こんなアイディアが参考になれば嬉しいです。バレンタインやクリスマス、誕生日や記念日、はたまたなんでもない日でも、贈る相手の好きなもの、関心のあるもの、トライしたいと言っていた新しい趣味などにまつわる体験のギフト、きっと喜んでくれるはず!

そういえば、7年前の30歳の誕生日のこと。何か自分に特別なものでも買おうかなーなんて思っていました。それこそ雑誌をひらけば、特別な誕生日におすすめの自分へのご褒美バッグや時計がずらり。一生使えるものを買うのも素敵だなあと思っていたのですが、考えた挙句、「ずっと行ってみたかったアメリカの学校」を自分にギフトすることにしました。ご褒美バッグを買うお金を、受講料として振り込んだのです。アメリカでの教育は幼少期以外に受けたことがなく、いつか体験してみたいという気持ちはあったのですが、いろんな理由を付けて後回しにしていました。30歳という特別なギフトだと思えば、不思議と重い腰が上がって、仕事をしながら通えるクラスに挑戦。ファッションのマーケティングを学ぶために、憧れのFIT(Fashion Institute of Technology/ファッション工科大学)に通いました。単発の社会人コースだったので、3ヶ月だけでしたが、週に4日働いて、3日学校に行き、空いた時間はすべて予習復習と課題に充てたあの3ヶ月は、人生の中でも最も誇りに思えることの一つ、素晴らしい体験であったことは間違いありません。30歳の決断、グッジョブ!

アメリカの大学は課題がとにかく多いと聞いていましたが、本当にこんなに勉強したことない!というほど勉強しました
毎日必死だったけど、学校のトイレで一枚だけあったセルフィー。ファッションの大学なので、おしゃれしていくのも楽しかったな

みなさまもナイスな体験のギフトアイディア、是非教えてください!

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