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財前 雅
早稲田大学大学院在籍、学校心理学専攻。2024年11月、Shift C公式アンバサダー「シフトチェンジャー」就任。ビーチクリーンを行う学生団体「NAMIMATI」アドバイザー。「コーチトピア」コミュニティメンバー。
海にやさしい日焼け止めって?
ビーチに行くなら、紫外線対策はマスト。
こんがり焼けてる(もうすでに…笑)わたしなので、「え、日焼け止め塗るの?!」って驚かれることもありますが、ちゃんと塗ってます💓
……塗り直しの習慣は、今後のわたしの課題ですが。
最近は、日本でも肌にやさしくて使い心地もいい日焼け止めがたくさん登場していて、選ぶのも楽しい時間に。でも実は、その中の成分が海の生き物たちにとって“ちょっと困るもの”だったりすることもあるんです。
たとえば、「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」といった一部の紫外線吸収剤。
これらが海に流れ込むと、サンゴ礁にダメージを与えてしまったり、白化現象を引き起こす原因になることも。
せっかくきれいな海で遊んでるのに、それが少しずつ海を傷つけてるなんて…ちょっと切ない。
そこで今、注目されているのが「リーフセーフ」と呼ばれる処方の日焼け止め。
これは、“サンゴ礁や海の生き物たちに配慮した成分で作られている”ことを意味していて、ハワイやオーストラリアなどではすでに主流に。
サーファーやダイバーたちの間では、もはやおなじみのチョイスになっています。
肌も守れて、海にもやさしい。
そんな日焼け止め、これからの“夏の相棒”にぜひ仲間入りさせてみてください🏖️✨
わたしのおすすめ・リーフセーフな日焼け止めたち
海が大好きなわたしが選んだのは、肌へのやさしさも、環境へのやさしさもどちらも大切にしたいから。
実際に使ってみてよかった「リーフセーフ」な日焼け止めをいくつかピックアップしてご紹介します🧴🌊
Le tan (ル・タン)
40年以上もオーストラリアで愛されてきた、日焼け止めブランド。オーストラリアに行った際に出会ったブランドでそれ以降ずっと愛用中。「動物実験をしないこと」「サンゴに有害な成分(オキシベンゾン・オクチノキサート)を使わないこと」をポリシーに掲げ、自然と共存する製品づくりを続けています。わたしのお気に入りポイントは、白浮きしない(日焼け肌にはけっこう大事なポイント!泣)・日焼け止めっぽい匂いがゼロ・ココナッツやマンゴーの香りがほんっとうにいいところ。つけると褒められる率高めです♡
Moani Organics(モアニ・オーガニクス)
明確な「リーフセーフ」の表記はないものの、紫外線吸収剤を使わないなど、海洋環境に配慮した処方の日焼け止め。ヨーロッパを中心に制定されたオーガニック・ナチュラルコスメの国際基準「COSMOS認証」も取得。伸びが良く、レモングラスのスッキリとした香りがおすすめポイント。何より「日焼け止めの耐水性測定法基準【ISO1886】の試験により、耐水性を示す国内表示規格の最高値である「UV耐水性★★ SPF50+ PA++++」が認められました」とサイトにある通り、汗水に強いのが塗り直し習慣訓練中のわたしには助かるポイント!
リーフセーフ処方に加えて、ヴィーガン認証(動物性成分不使用)やクルエルティフリー認証(PETA認証)も取得しており、環境にも動物にも配慮された日焼け止め。ミネラルベースなので肌が敏感なわたしでも荒れずに使えました。刺激になりやすい成分は不使用のため、赤ちゃんにも使えるやさしい処方なのもうれしいポイントです💓
CORALILY (コーラリリー)
2017年に沖縄で誕生した、「サンゴに優しい日焼け止め®️」。名前にそのまま思いが込められているように、「珊瑚に優しい」を目的にサンゴ礁に有害とされる成分を含まない処方で作られています。国内ブランドなので手に入りやすいのがありがたく、サーファーの友人たちの中でも使用率が高いイメージですっ!
Little Hands Hawaii (リトルハンズハワイ)
100%天然素材を掲げ、リーフセーフ以外にもPlastic FreeやCruelty Freeなどさまざまなこだわりがぎゅっと詰まったブランド。ハワイのローカルのお母さんたちの想いがたくさん込められており、地元の人々により一つ一つ心を込めて製作されています。
ベージュバージョンに関してはカバー力が想像してたよりあったのが印象的!海に行くけどしっかりカバーはしたい…!!という方におすすめ!
mamababy (ママベイビー)
「mamababy(ママベイビー)」は、環境や社会への配慮が認められた B Corp認証ブランド。赤ちゃんと敏感肌、そして地球のために生まれた、化学物質を一切用いない完全ノンケミカル・ノンシリコンのUVミルク。リーフセーフの明記はないものの、サンゴに影響を及ぼすとされる成分を含んでおらず、何よりすごい保湿され潤いを感じるところも、季節関係なく使えて好きなポイント!持ち運びしやすいサイズなのも◯
避けたい成分のリストや、リーフセーフの定義はブランドによっても少しずつ異なるので、気になる方は公式サイトなどでチェックしてみてくださいね。
サステナブルなビーチアイテムたち
日焼け止めだけじゃなくて、「何を持っていくか」「どんな風に過ごすか」という選択ひとつひとつにも、地球への思いやりを込めることができます。
たとえば、持っていくものの一つを、使い捨てじゃないものにしてみること。
ちょっとした工夫で、いつもよりプラスチックごみを減らせたり、毎年買い替えていたものを長く大切に使えるようになったり。
そしてなにより、自分の“好き”と“やさしさ”が両立できるのがうれしいポイント。
サステナブルって、がんばることじゃなくて、気持ちよく続けられる選択肢を知ることから始まるのかも。
ここからは、そんな「わたしのビーチ時間をもっと気持ちよくしてくれるお気に入りたち」をご紹介します🌊🌿
Stasher(スタッシャー)
繰り返し使えるシリコンバッグ。濡れた水着やおやつ入れにぴったりで、プラごみ削減にも◎ わたしは濡れた水着を入れたり、プチ・ビーチクリーンのゴミいれに使ったり多岐にわたり活用しています。
Ethique(エティーク)の固形シャンプー
ビーチのあとに宿やシャワー施設で使いたい“水を使わず作られた”エコシャンプー。香りもナチュラルでわたしはよく癒されます。何より嬉しいのが固形石鹸なので使う分だけ家で切って持っていけること!わたしは小さく切ったのをスタッシャーに入れて持って行ってます。
Nomadix(ノマディックス)タオル
軽くてすぐ乾いて、しかも砂がつきにくい魔法みたいなタオル。ペットボトルなど使い終わったものを回収して再生した“ポストコンシューマー素材”から作られていて、国際的なリサイクル認証(GRS)も取得済み。
ビーチでもヨガでも旅先でも大活躍。わたしは、広げたときのデザインのかわいさと、使い心地のよさにぞっこん。旅先でも「それどこの?」ってよく聞かれます🌈ピクニックもできるし、冷えた体を包むのにも便利。
ちょっとした選び方や使い方を変えるだけで、サステナブルなビーチライフがぐっと身近になります。
ビーチクリーンは“清掃”より“遊び”に近い


海での時間をもっと気持ちよくする方法って、実は“楽しさの延長”にあるのかも。
わたしが所属しているZ世代のサステナブルプラットフォーム「学生団体NAMIMATI」では、もう何年も前から「おしゃれで楽しく」をテーマにビーチクリーンを続けてきました。
この間のビーチクリーンも、そのひとつ。
今回のドレスコードは「ハワイアンシャツ」🌺。
これはただのファッションではなくて、わたしたちがずっと大切にしているメッセージが込められています。
NAMIMATIでは、「オシャレ」や「かっこいい」が表にあって、「サステナブル」はその奥にある。
いきなり“地球のために”じゃなくてもいい。まずは“楽しそう”“かわいい”から入ってもらえるほうが、ずっと自然で広がりやすい。
そんな考え方をずっと大事にしています。そしてこのハワイアンシャツには、諸説ありますが、和服にルーツがあるという説があるんです。
それを知ったとき、わたしたちは「自分たちの文化のルーツ」を見つめ直すきっかけになりました。
外だけではなく内の美しさを見つめるきっかけに。
クリーン活動そのものも、がちがちの“活動”じゃなくて、おしゃべりしながらゆるっと歩いて、ごみを拾って、最後はみんなでビーチバレー🏐!
「社会貢献」なんて言葉じゃ言い切れないくらい、楽しくて、心がほどける時間でした。
楽しいから続けられる。
おしゃれだから、届けられる。
それが、わたしたちのサステナブルのかたちです🌿
