1.トレーサビリティーを大切にするデンマークのBAUM UND PFERDGARTEN

コペンハーゲン発のバウムウンドヘルガーテンはサプライヤーを明示することで透明性の高さを保持している1999年にスタートしたブランド。「情報を開示することがサステナビリティの第一歩」として、モノづくりや労働者に対する敬意があるパートナーを選び公開している。襟やショート丈による上品さと大きなボタンによるパワフルさが重ね合ったデザインは、オンオフで活躍しそう。ブラウスの上で清楚な着こなしを楽しんだり、シアーなアイテムや肌見せ感を意識したスクールガールなテイストから派生させるのも気分。素材は、リサイクルポリ（51%）、アルパカ（24%）、ウール（22%）エラステンポリウレタン（3%）と半分以上がサステナブルな素材で構成。柔らかさと軽さ、程よい伸縮性があるため1枚あると便利。

2.遊び心のあるメッセージ付き。GANNIのさくらんぼ柄セーター

トレンド感があるものやインパクトのあるアイテムなどが気軽に手に入るガニー。B CorpやGlobal Recycled Standardなどの認証を取得しているデンマークのブランドで、2023年には18%の経済成長に対して7%の温室効果ガス排出を抑え、ヴァージンレザーを不使用にし代替素材を増やすなど、サステナ街道を突き進んでいる人気ブランド。キャッチーなさくらんぼ柄の下にPlease recycle（リサイクルしてください）というシンプルなメッセージが編み込まれたスローガンニットは、デニムやベーシックなボトムでもハッピーにシフトしてくれるアイテム。スカートとソックスやロングブーツなど今年らしい着こなしもアップグレードしてくれる。

3.Shift Cで満点をとるDEDICATED.のカラーブロックセーター

Shift Cのエシカルレーティングで「素晴らしい」高評価のディディケイテッド。気分が上がるカラーブロックでありながらトーンを抑えたデザインは実用性も高く日常の装いをクラスアップしてくれる。2006年に発足以来、自然素材かリサイクル素材を徹底し、着たいと思えるアイテムを輩出し様々なアーティストやキャラクターとのコラボなど幅広く行ってきた。文句なしのサステナブランドでありながら、遊び心のあるアイテムが手に入るのは嬉しい。オーガニックコットンと木材パルプを原料にした再生セルロース繊維であるテンセル社のリヨセルを使用。軽くさらりとした着心地で、秋から冬の体温調節にもぴったり。

4.Desigual✕Maitrepierre によるリサイクル素材のニットドレス

2025年までのカーボンニュートラルを目標に掲げ、2019年から61%の温室効果ガスを引き下げたのはスペインのメガブランド、デシグアル。オートクチュールのようなエレガンスを纏うパリのブランド、メトロピエールとの3度目のカプセルコレクションからの幻想的なカラーリングが美しいドレスは、映画『ブレードランナー』に着想を得たピース。女性のエンパワメントを掲げ、レトロフューチャーな世界を秀逸に紡ぎ出したニットドレスは特別な装いが必要な瞬間はもちろん、組み合わせ次第で日常を華やかに彩ってくれる。素材は全て持続可能なプロセスで生産されたリサイクル素材を使用することで埋め立て廃棄物削減に貢献している。

5.山形の老舗ファクトリーが手がけるCOOHEMのジャケット

チャイニーズカラーがアクセントになったニットジャケットは、Tシャツやシャツの上やジャケットの上にもさらりと羽織れる気軽さが嬉しい１枚。上質なラムウール糸とリサイクルポリエステルのストレッチ糸を組み合わせることで型崩れしにくく仕上げている。丁寧なケーブルニット、くるみボタンやボタンループなどのあしらいから優しく牧歌的なエスニックテイストが感じられる大人の遊び心がたっぷり詰まっている。大きなポケットや少し長めの丈が実用的な設計。長く着られるようにしっかりとリペアをする対策ができているのは、戦後1952年から続く山形の老舗ニットメーカー米富繊維ならでは。伝統を守り革新を続けてきたファクトリーブランド、コーヘンにはローゲージへのこだわりと長年培ってきた技術力が注ぎ込まれている。