WE Fashion

「地球」に関する評価は二酸化炭素排出、廃水、ビジネスモデルや製品の循環まで、ブランドのサプライチェーンと環境対策が対象となっています。ここでは、WE Fashionを「まだまだ」と評価しています。スコア評価は以下の要因に影響を受けます：

• 攻撃的なマーケティング手法と非常に多い製品数により、持続不可能なファストファッションモデルに従っています。
• 環境負荷の少ない素材を中程度の割合で使用しており、使用された素材の総量別の内訳も公開しています。
• 有害化学物質を一部排除しましたが、製造過程で有害な化学物質を全て排除する取り組みのエビデンスはありません。
• 使用済みの衣服を慈善団体に寄付していますが、サプライチェーンにおいて繊維廃棄物を最小限に抑えているエビデンスはありません。
• サプライチェーンにおいて生物多様性を保護するための行動を取っているエビデンスはありません。

「人間」に関する評価は児童労働、生活賃金やジェンダー平等など労働者の権利を中心に、ブランドの方針、実践が対象となっています。ここでは、WE Fashionを「ここから」と評価しています。スコア評価は以下の要因に影響を受けます：

• 最終生産段階の半分以上は、ビジネス・ソーシャル・コンプライアンス・イニシアティブ行動規範（BSCI）、Sedex会員倫理貿易監査（SMETA）のベストプラクティス・ガイダンス、及びベターコットンイニシアチブ（BCI）よって認証されています。
• サプライヤーに財政的な安定を提供しているエビデンスがなく、労働条件や賃金の悪化につながる可能性があります。
• このブランドの行動規範は、国際労働機関（ILO）の原則を網羅しています。
• 最終生産段階のすべてを含む、サプライチェーンの一部を監査しています。
• サプライチェーンにおいて労働者が嫌がらせや未払い賃金などの懸念を匿名で報告するための社外苦情処理システムを採用しています。
• 賃金を改善するプログラムがあると主張していますが、ほとんどのサプライチェーンで労働者に生活賃金が支払われているエビデンスはありません。
• コロナ禍中、サプライチェーン内の労働者をウイルスから保護するための適切な方針や保護手段を十分に明示していませんでした。

「動物」に関する評価は動物福祉方針、動物由来の製品に焦点を当て、特に製品のトレーサビリティに重点を置いています。ここでは、WE Fashionを「ここから」と評価しています。スコア評価は以下の要因に影響を受けます：

• 革、ウール、カシミヤ、アルパカ、及びモヘヤを使用しているようです。
• 動物由来素材の一部は、従来のウールに代わるリサイクルまたは認証済みの代替素材で構成されています。
• ムートンまたはダウンは使用していないです。
• 動物福祉の「5つの領域」に沿った正式な方針を掲げています。
• 一部の動物由来原料を廃止することを約束していますが、目標期限は設定していません。

公開されている情報をすべて確認した結果、WE Fashionを総合的に「ここから」と評価しています。